未だ社名の由来が諸説飛び交うダスキン、それだけ身近な企業の証しか!?

2025年5月3日(土)11時31分 財経新聞

 ダスキン(4665、東証プライム市場)。モップなど清掃用具のレンタルが主体。どこでどう関連性があるのか?だが、全国に約1000店舗のミスタードーナツを展開中。無人決済システムによる持ち帰り店を検証中とされる。

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 とにかく創業(1963年)61年を迎える今日まで、この間手掛けた事業やプロジェクトは130を超える。目下の事業は上記の通り清掃用具レンタルやミスタードーナツ軸に、20余。

 見方を変えて大久保裕行代表の言葉を失敬すると、「挑戦し成功した打率は1割5分」。しかし目下の利益剰余金は1251億円余、有利子負債5億6000万円弱。強固な財務体質は構築されている。

 収益動向は、こんな具合。2022年3月期コロナ禍の反動で「6.1%増収、112.8%営業増益」も以降は「4.5%増収、12.7%営業減益/4.9増収、41.1%営業減益」、そして今3月期も「5.7%増収、110.5%営業増益」計画を昨年11月に「6.4%増収(1903億円)、51.4%営業増益(77億円)」に修正。この間の動向を一口で言えば「堅調な売り上げ増も原材料高、人件費高に押された」結果。

 本稿作成中の時価は3700円台前半。予想税引き後配当利回り2.36%水準。IFIS目標平均株価は3000円も、自社株買い・消却に積極姿勢を見せており過去9年余の修正済み株価パフォーマンスは69%。とりあえずは高配当利回り享受が賢明・・・

 ダスキンに首を突っ込んでみて面白かったのは、創業当時のサニクリーンから現社名に変った由来。二説ある。大久保代表も「そのようです」と楽しんでいる風・・・

 一つは創業者:鈴木清一氏が提案したとされている「株式会社ぞうきん」説。社員の反対が大きかった。「人に言いにくい」、「嫁がこない」etc。鈴木氏は「自分が汚れた分だけ人がきれいになる『ぞうきん、でなにが悪いのか』と説いた」、ともされるが・・・

 いま一つの説は、鈴木氏が掲げた経営理念の一節。新しく「新しく生まれ変わるチャンスです」=「脱皮」からもじった「脱(だ)」+「皮(スキン)」の造語。

 現在ではダスキンは、英語の「ダスキン」の「ダス」と日本語の「ぞうきん」の合成語とされているようだが「正解」の類はなし。

 また「?」なのはロゴ。「DUSK!N」。本来「I」であるべきところが「!」となっている。何故なのかは公式に発信されていない。

 よいではないか。社名等の由来が話題になるくらい、身近な会社ということなのだろうから・・・

財経新聞

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