ハンドルもブレーキもない「自動運転タクシー」26年にも量産へ…米テスラ「サイバーキャブ」試作車
2025年5月6日(火)7時20分 読売新聞
テスラの「サイバーキャブ」の試作車(4日、米ロサンゼルス近郊で)=小林泰裕撮影
米電気自動車(EV)大手テスラは4日、自動運転タクシー用の車両「サイバーキャブ」の試作車をメディアに公開した。ハンドルやブレーキがない仕様の2人乗りのEVで、2026年にも量産を開始する方針。
米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のテスラの施設で読売新聞が取材した。試作車は全長約4メートル、横幅約1・5メートル、高さ約1・4メートルで、見た目は一般的なセダンとそれほど変わらない。ただ、ハンドルがないため車内は広く、ゆったりと足を伸ばして座れる。
車内には縦約30センチ、横約50センチの画面が設置され、動画を楽しみながら目的地まで移動できる。車両に搭載されたカメラなどで周囲の状況を確認し、AI(人工知能)が進行速度や方向をコントロールする。
サイバーキャブは24年10月に発表された。価格は1台3万ドル(約430万円)以下にするという。
また、平デジタル相は4日、テスラの施設を訪れ、自動運転支援機能を搭載したテスラのスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」に試乗した。平デジタル相は試乗後、「自動運転技術はゲームチェンジャーとなる。様々な政策や規制変更に対応していきたい」と話した。(ニューヨーク支局 小林泰裕)