大樹生命・原口達哉社長「日本生命のノウハウを取り入れながら、良さを出していきたい」

2025年5月7日(水)14時56分 読売新聞

読売新聞のインタビューに応じた大樹生命の原口社長(東京都江東区で)

 大樹生命保険の社長に4月1日付で就任した原口達哉社長が読売新聞のインタビューに応じ、「収益力を高めるため、保険営業の体制を強化する」と述べた。営業職員の教育の充実や待遇の引き上げに取り組む考えを示したものだ。原口氏は同社の親会社である日本生命保険から派遣された初めてのトップで、同社の経営再建を進める。

 大樹生命は2024年3月期決算で、運用利回りが契約者に約束した利回り(予定利率)を下回る「逆ざや」が130億円増の400億円に膨らんだ。これにともない、本業のもうけを示す基礎利益は前年度比16%減の171億円まで減った。原口氏は「コロナ禍以降、顧客との接点を持つことに苦労しており、保険サービスの提供が滞っている」と述べた。

 原口氏はV字回復のためには、賃上げを含めた営業職員の待遇改善に加え、大樹生命からの助言や教育などの営業支援が必要だと指摘。「現場にきめ細やかなアドバイスが出来る体制」(原口氏)を組むため、今年度から生保事業の担当役員を4人に倍増させた。うち1人は日本生命からの出向者という。原口氏は「日本生命のノウハウを取り入れながら、大樹生命の良さを出していきたい」と語った。

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