金投資で副業 メリット・デメリット、不況に強い理由は?

2025年5月18日(日)19時26分 財経新聞

 株式投資に注目が集まっているが、金投資も副業におすすめな投資対象である。本記事では、金投資のメリット・デメリットや、金が不況に強い理由について紹介する。

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■金投資の最大のメリットは、「価値の安定性」
 金(ゴールド)は、古来より「価値の保存手段」として世界中で重宝されてきた。近年では、副業の一環として資産運用を始める人々の間でも、安定したリターンを求めて金投資が再評価されている。

 金投資の最大のメリットは、「価値の安定性」にある。金は、インフレや通貨の下落局面でも価値を保ちやすい。そのため、不況や経済危機に強い「安全資産」として知られている。また金は、株式や債券と相関性が低いため、分散投資の一環としても有効だ。

 さらに金は、現物資産として保有できる点も特徴である。金地金や金貨といった純金を手元に保管することで、目に見える形で資産を守る安心感を得られる。副業として資産を積み立てる場合にも、少額からコツコツと積立購入が可能な点は大きな魅力だろう。

■金投資のデメリットは?
 一方で、金には利息や配当がなく、保有しているだけでは収益が発生しない。また現物の金を購入する場合は、保管場所の確保や盗難リスク、そして売買時の手数料などが課題となる。

 加えて価格変動の要因が多く、短期的な投資には向かない面もある。金価格は為替相場や地政学的リスク、国際的な金需要の影響を受けやすい。そのため、投資信託などの金融商品を通じて間接的に運用する場合もリスク管理が必要だ。

■金投資の方法は?
 代表的な金投資の方法には、「現物購入」、「積立投資」、「投資信託」がある。

 「現物購入」は、金地金や金貨を購入して保有する方法だ。「積立投資」は、証券会社などのサービスを通じて、毎月一定額を金に投資する方法である。そして「投資信託」は、ファンドを通じて金価格に連動する資産を運用する方法だ。これには、ETFも含まれる。

 「現物購入」は自ら保管や管理を行う必要があるため、初心者には「積立投資」、「投資信託」が向いているだろう。少額から始められるため、低リスクで堅実に金投資が可能だ。

 また他には、「純金型年金保険」や「外貨建て金投資」といった方法もある。これらは、保険と組み合わせた形態や為替を利用した運用方法だ。内容が少々複雑なため、事前の情報収集がおすすめである。

■実物資産の金は「不況に強い」
 ここ最近では、様々な要因によって、株式や為替相場が不安定である。そんな中、金(ゴールド)投資の有効性が再評価されている。これは歴史的に、不況時など景気後退局面でも、金は比較的安定した価値を保ちやすい特徴があるからだ。

 金が「不況に強い」とされる最大の理由は、その実物資産としての価値にある。紙幣や株式とは異なり、金そのものに実態があるため、通貨の信用が揺らぐ局面でも信頼されやすい。

 また金は、世界共通の価値を持つ資産である。そのため、金融市場が不安定になると、資金が株式などのリスク資産から金へと流れやすくなるのだ。

 さらにインフレや金利上昇といった局面でも、金は相対的に強い傾向がある。法定通貨の購買力が低下する中で、金の価値は物理的に減ることがないため、長期的な資産保全に適しているのだ。

 株式投資は、企業の成長に連動して収益が期待できる一方で、景気後退や業績悪化の影響を受けやすい。そのため、価格変動リスクが大きくなる傾向がある。配当や株主優待といったメリットがある一方で、短期的には元本割れのリスクも無視できない。

 一方で金は、株式のように配当は得られないが、価格が大きく暴落するリスクが比較的低く、安定資産としての機能を果たす。ポートフォリオに金を組み入れることで、全体のリスクを下げる効果が期待できるだろう。

 2024年から始まった新NISA(少額投資非課税制度)は、資産形成のための有力な手段となっている。株式や投資信託の運用益が非課税となるため、中長期的な投資には非常に有利な制度だ。

 新NISAを活用して、金投資を行うことも可能である。この場合、成長投資枠を利用し、「投資信託」や「ETF」の金融商品を購入する。株式だけでは不安な場合、金投資でリスク分散のメリットが得られるだろう。

 金投資は副業としてのハードルも低く、積立やファンドなど多様な方法で始めることができる。株式や投資信託などのリスク資産に加え、金のような安全資産を組み合わせた運用もおすすめだ。

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