「サヴァ缶」製造の岩手缶詰、釜石工場が5月末で一時休止…サバ不漁で
2025年5月20日(火)18時57分 読売新聞
岩手缶詰が製造する人気商品「サヴァ缶」
人気商品「サヴァ缶」などを製造する岩手県釜石市の「岩手缶詰」は20日、同県内5工場のうち釜石工場の操業を5月末で一時休止することを明らかにした。主力の缶詰の原料となっているサバの不漁が理由という。今後は水揚げの状況を見極めながら再開時期などを判断する。
釜石工場で製造される「サヴァ缶」は、累計約1200万個を売り上げる人気商品。ただ、同社は3月に製造を止めており、在庫がなくなり次第出荷を休止する予定だ。使用するサバの水揚げ次第でサバの缶詰の製造を再開するという。担当者は「サバの水揚げが回復してほしいが、先行きは見通せない」と話す。
同社は6月以降、サンマの缶詰などを扱う岩手町工場(岩手県岩手町)に釜石工場の機能を移す方針だ。同工場で働く従業員26人(20日現在)は希望に応じて他の工場へ異動となる。離職者が出た場合は、ハローワーク釜石と同社が再就職を支援する。