2024年度の実質賃金、0・5%減…3年連続のマイナス
2025年5月22日(木)12時58分 読売新聞
厚生労働省
厚生労働省は22日午前、2024年度の毎月勤労統計調査(確報)を発表した。物価の変動を反映した労働者1人当たりの実質賃金は前年度比0・5%減で、3年連続のマイナスだった。
名目賃金の現金給与総額は34万9388円。前年度から3%増加したが、消費者物価指数が前年度より3・5%上昇した。実質賃金のマイナス幅は23年度(2・2%)より縮小したが、物価の上昇に賃金の伸びが追いついていない状態が続いている。
名目賃金のうち基本給や残業代などの「きまって支給する給与」は前年度比2・1%増の28万3070円で、賞与など「特別に支払われた給与」は前年度比7・5%増の6万6318円だった。