TIS、「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」でJALのマイレージ関連システムのオープン化を支援
2025年5月23日(金)14時47分 PR TIMES
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、JALデジタル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:鈴木 啓介、以下:JALDX)とともに、日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長執行役員:鳥取 三津子、以下:JAL)のマイレージ関連データ連携システムの脱メインフレームを8ヶ月で実現したことを発表します。
TISの「Xenlon〜神龍 モダナイゼーションサービス」は、圧倒的な変換率を誇る自社独自開発「Xenlon〜神龍 Migrator(リライトツール)」を活用し、レガシー言語(COBOL、PL/Iなど)からJavaへのリライトにより、短期間で安全・確実にモダナイゼーションを実現するサービスです。今回のプロジェクトは2023年8月〜2024年3月にわたって行われ、COBOL資産のJavaへのリライトを通じて、既存のAWS基盤へのアプリケーション移行を8ヶ月間という短期間で実現しました。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11650/1769/11650-1769-faef0929da124f1226d4fea4b00b098e-605x353.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]プロジェクトの全体イメージ
背景
JALでは、提携先のホテルや航空会社とのマイレージ関連データの連携システムにIBMメインフレームを使用しており、2024年3月末にIBMメインフレームの保守期限を迎えるにあたり、JALDXとともに推進する大規模システム移行プロジェクトにおいてマイレージ連携機能の取り込みを予定していました。しかしながら、移行プロジェクトを進める中で新システムリリースが既存メインフレームの保守期限に間に合わない可能性が出てきました。そのため、メインフレーム上で稼働する一部の機能をJALが保有するAWS基盤上に短期間で移行する方法の検討を開始しました。
TISは、JALDXを通じてJALの過去の別プロジェクトで採用実績があったこと、AWSのパートナーであったことからJALより本件を相談いただき、自社開発の変換ツールを活用したCOBOLからJavaへのリライトによる、類似の事例を基にした具体的かつ期限内での完了が見込める移行プランを提案しました。JALはJALDXとともに検討した結果、短期間でメインフレームからオープン環境へマイレージ連携機能を移行する方法として、TISの「Xenlon〜神龍 モダナイゼーションサービス」を活用したリライトマイグレーションの採用に至りました。
TISと「Xenlon〜神龍 モダナイゼーションサービス」の選定理由
TISと「Xenlon〜神龍 モダナイゼーションサービス」は、以下の理由から選定されました。
- モダナイゼーションに関するTISの技術対応力・提案力
- 類似ケースにおける短期間でのオープン化実績
- 過去のプロジェクト実績による企業およびソリューション品質への信頼
導入方法と効果
TISは、2023年7月にJALおよびJALDXに対し、マイレージ関連データ連携システムのオープン化に向けた移行プランを提示し、2023年8月にプロジェクトに着手しました。プロジェクトの推進においてはリスク・課題管理を重視し、プロジェクト開始当初からJALDX、ジョブ基盤運用ベンダーとの週1回の定例会を設けました。定例会では、「Xenlon〜神龍 モダナイゼーションサービス」の開発方式や品質保証の考え方、マイレージ関連データ連携システムの特徴を踏まえたうえでのリスク・課題を共有・協議することで、円滑なプロジェクト推進に努めました。
JALにおける「Xenlon〜神龍 モダナイゼーションサービス」の主な導入効果は以下の通りです。
- 短期間でのオープン化実現
COBOLからJavaへのリライトにより、保守期限まで8ヶ月という短期間でオープン化を実現。
- AWS上の基盤へアプリケーションを移行
既存のクラウド基盤への移行によりアプリケーションの稼働基盤を確保。
- 業務トラブルゼロでのシステム稼働
主要関係者による定例会を通じたリスク・課題の共有・協議とともに事前のテストを経て、稼働後から現在まで業務トラブルはなし。圧倒的な変換率を誇る自社独自開発の変換技術とともに、実績に基づくプロジェクト推進により高品質なサービスを提供。
JALのコメント
現行システムの保守期限が残り8ヶ月という厳しいスケジュールの中「Xenlon〜神龍モダナイゼーションサービス」を活用することで、マイレージ関連システムをクラウド環境に無事に移行することができました。
プロジェクト推進においては貴社PMをはじめ、メンバーの方々が主体的に推進していただけたこと、さらに確かな技術力と柔軟な対応力、両者間での協業体制がうまく機能し、高いレベルの品質で移行完了できたことを高く評価しています。
今後について
TISでは今後も、モダナイゼーションにとどまらないJALグループの幅広いIT分野での業務支援を継続していきます。また、メインフレームの保守期限などの環境起因だけでなく、業務有識者やCOBOL・PL/I技術者の定年退職など体制起因によりレガシーシステムからの脱却に課題を抱えている企業も多いことから、これまでの実績に基づくノウハウを用いて、モダナイゼーションを必要とする企業に対し、「Xenlon〜神龍 モダナイゼーションサービス」によるオープン化の支援を実施し、DX推進に貢献します。
「Xenlon〜神龍 モダナイゼーションサービス」について
TIS独自のリライト技術「Xenlon〜神龍 Migrator」を活用して、レガシーな言語(COBOL、PL/Iなど)からJavaへのリライトを実現しオープン環境へ移行することで技術的負債を解消できるサービスです。すでに多くの企業で採用され、企業のレガシーシステムを短期間で安全・確実にモダナイゼーションしています。
詳細は以下をご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/xenlon/
JALについて(www.jal.co.jp)
JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、「お客さまに最高のサービスを提供」と「企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献」を企業理念として、航空事業を主軸に事業を展開しております。
世界が大きく動き、社会の価値観が変化していく中、JALグループは、社会とグループにとって普遍の価値である「安全・安心」と「サステナビリティ」を未来への成長のエンジンとした「JAL Vision 2030」を今後のあるべき姿としています。
私たちJALグループは、これまでに培ってきた強みを原動力に、ステークホルダーの皆さまとともに「JAL Vision 2030」を実現します。
JALDXについて(www.jaldx.co.jp)
2025年4月より、社名を「JALデジタル株式会社」に変更し、新たなステップへ踏み出すことを決定いたしました。
従来より当社が取り組んできたテクノロジー(技術)を用いてお客さまのビジネスを支援する企業から、日本航空株式会社のデジタルテクノロジー本部と融合することでビジネス変革そのものを引き起こすことができる企業へ、事業の幅を大きく拡大し、成長を目指すことといたしました。
JALグループに集うデジタルに関する知見とノウハウを持った人財を、新会社「JALデジタル」に結集することで、JALグループの企業価値を最大限に高めるとともに、JALグループ以外の全てのお客さまのデジタル化を主導させていただき、社会の持続的な成長のために強い責任感を持って、より大きな社会貢献を果たす企業に成長してまいります。
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客さまのあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客さまと共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 産業公共事業本部 産業公共営業統括部 産業ビジネス営業部
E-mail:xenlon_migration@ml.tis.co.jp