G7財務相会議閉幕、ロシアへの追加制裁は合意に至らず…ウクライナに対する「揺るぎない支持」は表明
2025年5月23日(金)14時38分 読売新聞
G7財務相会議の出席者(21日、カナダ西部バンフで)=池下祐磨撮影
【バンフ(カナダ西部)=山本貴徳】カナダ西部のバンフで22日閉幕した先進7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、ウクライナを侵略するロシアへの追加制裁を巡って議論が行われたが、合意には至らなかった。
共同声明は「ロシアによるウクライナへの残酷な戦争を非難」と明記したほか、ウクライナの領土保全や国家生存の権利など、「主権や独立への揺るぎない支持」を改めて表明した。ロシアが停戦に応じなかった場合には、圧力を強めるため、追加制裁も選択肢とする方針で一致した。
ただ、具体策は引き続き協議することになった。ロイター通信によると、欧州連合(EU)は、G7などが2022年12月からロシア産原油に設けている1バレルあたり60ドルの上限価格を、50ドル程度まで引き下げることを提案していたが、米国は難色を示したという。