名鉄や近鉄、名古屋駅の再開発計画を事業化決定 新ランドマークを整備へ

2025年5月27日(火)9時17分 財経新聞

名古屋駅地区再開発の完成イメージ(名鉄など発表資料より)(c) 株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP

 名古屋鉄道と名鉄都市開発、日本生命保険、近畿日本鉄道、近鉄不動産の5社は、名古屋市中村区の名古屋駅桜通口で計画している再開発計画(中村区名駅)の事業化を決めた。駅施設や商業施設、ホテル、オフィスなどが入る高さ172メートルの複合施設を整備する計画で、2033年度に第1期工事、2040年代前半に第2期工事を完成させる。

【こちらも】渋谷スクランブルスクエア、第2期工事着工へ 2031年度完成

 計画場所は現在、名鉄や近鉄の名古屋駅、名鉄百貨店などがある約3万3,000平方メートル。地下2階、地上31階建て延べ約52万平方メートルの高層ビルを建築し、名鉄と近鉄の名古屋駅に加え、商業施設やホテル、オフィス、バスターミナルを入れる。

 整備に入っているリニア中央新幹線に対応するとともに、中部国際空港(愛知県常滑市)アクセス向上を目指した名鉄名古屋駅の再整備、駅前のにぎわいに寄与する新ランドマーク化を図る構想で、2026年度に再開発区域内の解体に入り、2027年度から着工する。名鉄百貨店は再開発に備え、2026年2月で閉店する。

 周辺はJR東海の「JRセントラルタワーズ」や複合施設の「大名古屋ビルヂング」、ショッピングモールの「ミッドランドスクエア」などがある名古屋市の一等地。名駅南地区や再開発エリアの「ささしまライブ」など、周辺部へにぎわいを広げることも視野に入れている。

 名鉄名古屋駅の再整備は2期に分けて進める。第1期は再開発ビルの地下に新たに2線を敷設し、駅機能を移転する。同時に、老朽化した鉄道施設を更新し、段差の改善なども進める。完成は2033年度の予定。

 第2期は再開発ビルの地下に2線を追加し、駅構内を4線化する。空港行きのアクセスホームを設けるほか、ホームドアの設置、バリアフリー化、ホームの拡張などを予定している。完成は2040年代前半を見込んでいる。

財経新聞

「名古屋」をもっと詳しく

「名古屋」のニュース

「名古屋」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ