メロンといえば…生産量1位の「茨城」PR、打倒「北海道」へ東京・表参道のカフェでイベント
2025年5月28日(水)19時22分 読売新聞
自由に選んだトッピングを盛りつけたメロン。東京のイベントで堪能できる=茨城県提供
メロンといえば、どこを思い浮かべる?——。実際、生産量は茨城が26年連続全国1位だが、茨城県がインターネット上で行った調査によると、北海道と答えた人が最多で全体の約4割を占めた。そんな世間のイメージもあり、県は主に若年層を対象に県産メロンの認知度を高める取り組みを強化している。(吉村悠)
調査は5月12〜14日に行われ、首都圏在住の10歳代以上の男女1000人が回答した。「メロンといえば茨城県」と答えたのは14・9%で全国2位だったが、北海道には倍以上の差をつけられた。
年代別に見ると、「茨城県」と答えたのは、10歳代が15・6%(北海道は38・4%)、20歳代は12・0%(北海道は42・0%)。特に若年層は北海道との差が大きく出た。
若年層に対する県産メロンのPR不足の課題が改めて浮かび上がり、県販売戦略課は29日〜6月1日、若者らに人気の東京・表参道にあるカフェで、県オリジナル品種「イバラキング」を堪能できるイベントを開催することにした。
半分に切ったメロンの上に、笠間市産のモンブランや県産焼き芋などから選んだ4種類を自由に盛りつけ、メロンとの意外な組み合わせを楽しめるのが売りだ。写真撮影用のコーナーも用意。きれいに盛りつけたメロンを若年層が日常的に使うSNSで拡散してもらいたい考え。
このほか、県プロモーションチームもJR渋谷駅近くで6月5〜8日、「メロン狩り」を体験できるイベントも開催。販売戦略課の青木隆行課長は「若年層に『茨城のメロンはおいしい』と思ってもらうきっかけにしたい」と意気込んでいる。