【京都 蔦屋書店】珠洲焼作家8名による作品展「やさしいくろと たゆたうあお」を1月7日(火)より開催。

2024年12月27日(金)11時46分 PR TIMES

初日18時より、能登半島地震発生からの5日間を記録した『地震日記』の朗読会を実施

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-f3f6c3bbf7b650a6e288ed5d889a8ddc-1303x610.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]上段左から:岩城伸佳、鍛治ちえみ、芝雪、中島大河 下段左から:宮脇まゆみ、木澤孝則、有賀純一、林春香
京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都高島屋 S.C.[T8]5F・6F)では、WHYNOT.TOKYOによる珠洲焼応援プロジェクト「やさしいくろと たゆたうあお」の作品展として8名の珠洲焼作家による展示を、6F文具工芸売場にて2025年1月7日(火)〜1月31日(金)の期間に開催します。(協力:京都 蔦屋書店)
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/44529-1756181211.html
概要
珠洲焼は石川県珠洲市の工芸品で、無釉高温の「くすべ焼き」という技法によって、灰が自然釉の役割を果たすことで独特な風合いを持つ中世日本を代表するやきものです。力強い黒色が特徴で、奥能登の自然のように素朴な雰囲気を持った珠洲焼は、工芸品でありながら現代の生活にもマッチし、使い込むことで凹凸がとれ艶が出てくることも魅力のひとつです。ところが、2024年は度重なる地震や豪雨などの災渦の影響で珠洲焼作家が長年積み上げてきた大切な窯が崩壊し、一時は創作環境が危ぶまれました。「やさしいくろと たゆたうあお」は、窯の復興を中心に作家の創作環境の回復をしたいという願いが込められた、「WHYNOT.TOKYO」による珠洲焼応援プロジェクトです。
本展では、京都の繁華街に位置する店舗の特性をいかし、より多くの方に珠洲焼の魅力を伝えるため、8名の作家による日常使いしやすい作品を中心に約150点を展示します。
会期初日には、『地震日記 能登半島地震発災から五日間の記録』の著者、鹿野桃香による朗読会と、珠洲焼作家の芝雪と林春香をゲストに迎えたトークイベントを開催します。
やさしいくろと たゆたうあお
能登はどこか不思議なところです。
陽のおちる夕暮れ、ふと自分の周りだけが切り離されたような感覚に包まれることがあります。北前舟で賑わったころ、いやそれより遙か昔の影に突然出逢ってしまった、そんな頼りなさと懐かしさが心の中に流れてきます。

あの日からもうすぐ一年になります。家や工房、窯を失くし、どうしたら再び創作が開始できるか全く検討もつかない状況の中から、心を整えて空を見上げ、深呼吸しながら、少しづつ進んでいます。その日々から、今ここにある作品が集いました。

この展示では被災を免れた作品、復興した窯で新たに焼成した作品、200点を超える珠洲焼が並びます。珠洲の復興を願い珠洲にゆかりのある作家が創作したアート作品が珠洲へとの思いを繋げています。

珠洲焼に触れ、厳しい中でも自然と向き合って生きている珠洲の地と暮らす人々に心を寄せてください。私たちの奥にある、忘れかけている大切な何かが、優しく語りかけてくれるはずです。


WHYNOT.TOKYO 運営代表 高屋典子
出品作家プロフィール
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-7dcd03949ca989bf890765a6fd9cb7d3-1327x742.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
岩城伸佳 陶経窯
1966年 珠洲市に生まれる
2001年 珠洲市陶芸センターにて学ぶ
2005年 自宅にて作陶活動を始める
2015年 石川県伝統産業技能奨励者に選定
珠洲焼創炎会 副会長
2020年に自分の窯をつくりました。薪で焼くことは大変なのですが、それ以上に出来あがりがとても楽しみです。一人でも多く珠洲焼の魅力を感じてもらって珠洲焼のことを思ってもらえればと思います。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-cf7cbef113046f2ed8903affa38fdb3b-1329x744.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
宮脇まゆみ しこたろ窯
1998年 珠洲焼陶芸センター 入所
2009年 鳳珠郡能登町に「しこたろ窯」築窯
2015年 石川県伝統産業優秀技術者奨励者に選定
珠洲焼創炎会 理事
石川県クラフトデザイン協会 理事
薪窯は、焼き上がって出てくるものが毎回違って、想像がつかない。窯の中で火がどう動き、灰がどう舞うのかは予測不可能で、同じ窯でも場所によって全然違う仕上がりになる。なので窯を開ける瞬間は、いつもゾクゾク・ワクワクします。今回は復興した陶芸センターの薪窯の初窯で皆で焼いた作品を出品しています。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-5e97e78993fc490e597ad41132a07736-1327x742.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
鍛治ちえみ ばぁすこだ窯
1997年 珠洲市陶芸センター入所
2000年 自宅横に陶房開設
2005年 石川県伝統工芸専門技術者認定
2013年 陶房横に窯開設
2022年 アクセサリー講師資格認定取得
珠洲焼創炎会 理事
独特の肌理のある蚊遣器は粘土の土べ(粘土の削りカス)を水で溶かし練って筆で叩き付けて模様にしてます。今回の展示では、キャンドルポットを作りました。灯を燈す際、個々の想いは人それぞれだと思うけど、キャンドルの灯が皆の希望の光りになるといいなと思います。

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-52f7d06ad83a0876c76270f1e51c2e8a-1324x744.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
木澤孝則 木澤工作所
2002年 珠洲市陶芸センター入所
2006年 自宅に工房開設
2014年 珠洲市若山町に築窯
2016年 「第43回石川県デザイン展」工芸デザイン部門入賞
食器、花器等を制作しています。こだわりを持たないように作陶していきたい、出会いによって流されながら変わっていく作品、楽しみながら作りたいと思います。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-7c3b695591385e1a40014e5fe507438f-1330x745.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

芝雪 ※1月7日、8日在廊予定
1979年 珠洲市生まれ
書店員を経て、2012年 珠洲焼基礎研修課程修了
2014-2018年 珠洲市陶芸センター勤務
2023年 石川県立九谷焼技術研修所 実習科(造形)修了
2024年 石川県立九谷焼技術研修所 実習科(加飾)修了
〈活動歴〉
個展「能登 珠洲焼 芝雪展」(横浜高島屋)
著作「天上の櫻 宮崎孝政詩選集 芝雪編」(龜鳴屋)
能登半島地震、そして豪雨により、珠洲焼と私のふるさと、美しい珠洲の風景は一変してしまいました。先の見えない中、人との出会いに助けられています。能登へ、そして珠洲焼へあたたかいお心をお寄せいただき、ありがとうございます。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-40fe903aaa214cda317533e1517a1d12-1327x742.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
有賀純一 ※1月11日、12日、13日在廊予定
1984年兵庫県尼崎市生まれ。フリーでウェブマーケティングの仕事をしながら「プロダクトから作れてマーケまで自分で完結できるモノないかなー」と考えながら過ごしていたところ、奥さんの仕事の都合で移住した珠洲市で珠洲焼と出会う。やってみたところ良さげなので、これからの人生を陶芸で行こうと決める。第一子が誕生し、陶芸家としても一家の大黒柱としてもさぁこれからのタイミングで能登半島地震で被災。色んな縁がつながって、現在岡山県備前市で元気に作陶中。
教科書やハウツーが跋扈する世の中ですが、自分の目で見て触れて感じて、正解のない問いに答えを出す連続が面白いです。見当外れだったり、ちょくちょく道にも迷いますが、まぁそんなもんじゃないかと思ってやってます。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-bca59fb129a848a5ac1d8c46c336ec90-1330x745.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
中島大河
1994年石川県金沢市生まれ、珠洲市在住。珠洲焼作家、陶芸家。
珠洲焼を軸に土、釉、焼成の原初的な表現からなる素朴な焼き物を制作してる。
2017年 金沢美術工芸大学美術科油画専攻卒業
2022年 金沢美術工芸大学工芸科陶磁コース研究生 期間終了
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-ec33753d4311d864c361a79c6bbb320c-1324x741.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
林春香 ※1月7日、8日在廊予定
石川県生まれ。デザインの仕事の傍ら陶芸教室に通い始め、様々な素材を楽しむうち、祖母からもらった珠洲焼のカップの素材に触れ強く魅かれ、珠洲焼作家を志す。主な展示に、「全国伝統的工芸品 公募展」(国立新美術館、東京、2023)、「金沢城兼六園大茶会」(金沢エムザ、旧園邸、石川、2023)、「第49回 石川県デザイン展」(しいのき迎賓館、2022)、「第78回 現代美術展」(石川県立美術館、2022)など。
生命力のある向日葵や、地球の生命体には欠かせない太陽などの光をイメージするものも作品に多く取り入れています。珠洲焼の自然な素材と組み合わせ、優しく力強い何かを伝えられたら幸いです。
イベントについて
鹿野桃香「地震日記」朗読×珠洲焼を続けるふたりの女性作家
珠洲市在住の著者、鹿野桃香による『地震日記 能登半島地震発災から五日間の記録』の朗読会にくわえて、著者と親交の深い珠洲焼作家 芝雪、林春香をゲストに迎えたトークイベントを開催。珠洲焼の未来について語ります。
日時|2025年1月7日(火)18:00〜20:00 
場所|京都 蔦屋書店 シェアラウンジ
朗読者|鹿野桃香
ゲスト|芝雪(珠洲焼作家)、林春香(珠洲焼作家)
参加料|無料
申し込みURL|https://peatix.com/event/4236597/view

[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-ab0489b175e4dce372b094760c7c1c07-640x439.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
鹿野桃香
2017年に埼玉県から珠洲市に移住。
珠洲市の地域おこし協力隊として奥能登国際芸術祭に関わり、その後、一般社団法人サポートスズのプロジェクトリーダーとして活動。2024年元日に起きた能登半島地震発災直後の状況をリアルタイムで記録し、日記と写真で構成された『地震日記 能登半島地震発災から五日間の記録』を出版。全国各地で自身の地震日記の朗読会を行っている。

[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-010556a614ae6cc93e7865657a9d32cc-650x783.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
『地震日記 能登半島地震発災から五日間の記録』
2024年の元日に起きた能登半島地震。
この日記は、著者の身の回りに起きたできごとと、心にある声にならない自分の思いを、発災した日の夜からリアルタイムで記録したものです。
(2024年5月20日初版発行、2024年10月10日第三版発行)

作・発行:鹿野桃香
編集:土師さやか
表紙印刷:石引パブリック
中身印刷・製本:(有)スズトウシャドウ印刷
ブックデザイン:和田実日子
ページ数:35ページ
表紙:リソグラフ印刷
本体価格:1,000円(税込)
※本書の売上は、今後の能登半島地震にまつわる復興への小さな活動や、『地震日記』にまつわるトークイベントやワークショップにつなげていきます。
※本展期間中、店頭とオンラインにて販売します。
作品販売について
会場展示作品は、1月7日(火)10:00より店頭にて販売します。
展示詳細
「やさしいくろと たゆたうあお」
会期|2025年1月7日(火)〜1月31日(金)
時間|10:00〜20:00 ※最終日のみ18:00閉場
会場|京都 蔦屋書店 文具工芸売場
主催|WHYNOT.TOKYO
協力|京都 蔦屋書店
入場|無料
お問い合わせ|075-606-4525(営業時間内)/kyoto.info@ttclifestyle.co.jp
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/44529-1756181211.html

珠洲焼応援プロジェクト:whynot.tokyo/pages/suzu-support
[画像12: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58854/1011/58854-1011-e0af3090234400b7990b5f61aacf65f0-3000x2001.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]京都 蔦屋書店
京都高島屋S.C.[T8]5・6階に位置する京都 蔦屋書店は、全フロアを通じてアートと文化の「伝統と最先端」が共振する場です。芸術分野を広く取り扱う約6万冊の書籍と、日常のアートピースとなるような文具・工芸品のほか、フロア内に点在するアートスペースでは、注目の現代アート作品を展示。店頭と合わせてECサイトでもご案内いたします。約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして、居心地の良い空間を提供します。

住所|〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東入⼆丁目御旅町35 京都高島屋S.C.[T8]5・6階
電話番号|075-606-4525
営業時間|10:00〜20:00
※6Fシェアラウンジのみ、8:00〜22:00
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CCCアートラボ
CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
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