マンション大規模修繕工事向けの支援事業で起業。修繕業界というニッチなジャンルで、仲間とともに歩む挑戦ストーリー

2024年12月27日（金）10時0分　PR TIMES STORY

はじめまして、一般社団法人マンションあんしんセンター・代表の渋谷と申します。①マンション大規模修繕工事向けの履行保証保険の普及活動と、②工事中に施工業者が倒産した場合に、管理組合が無事に工事再開･完成ができるよう支援する「完成支援事業」、①と②をセットとした「マンション大規模修繕・工事完成支援サービス」を行っています。

２０２２年４月に当センターを設立し、前記の大規模修繕工事における施工業者倒産時の完成支援事業を開始しました。「履行保証保険」は、おかげさまで販売開始から約１年半で、審査合格した施工業者数が５７社、累計申込棟数が１１８棟と順調に伸びています。

代表である渋谷は５５歳で前職を退社して、当センターを設立しましたが、それは、多くの仲間の支えがあってこそであり、ここまで活動を続けることができました。渋谷はいつもたくさんの仲間に支えられてきました。

今回は、仲間に支えられ歩んできた代表・渋谷の経歴と、マンションあんしんセンターを設立するまでの起業背景についてお話しをさせてください。

「小さい頃から、いつも仲間がそばにいた」

代表の渋谷は、小さい頃から野球が好きで、小学3年の時に少年野球チームに入り、高校では西東京の法政一高･野球部・一塁手として1984年の春･夏甲子園に出場することができました。

※夏の甲子園出場時、宿舎前にて撮影。最前列の左が本人

その後、法政大学に進み、そこでも硬式野球部に入部しました。レギュラーにはなれませんでしたが、チームの勝利のために4年間レギュラーメンバーのサポート役を務めました。

小学生から始めた野球を通じて、私は多くの仲間と出会い、共に励まし、助け合い、切磋琢磨することの大切さを学びました。彼らとは卒業後、今でも仲良くつきあっています。私にとってそんな仲間たちは「人生の大切な宝物」です。

※高校野球部時代の監督を仲間と都内･屋形船コースにご招待（左から４人目が本人）

※４１年会（昭和４１年生まれ同期の他校含む高校野球部仲間の会）

「衣食住に関わる仕事で役に立ちたい」

大学卒業後は、住宅関連の会社に就職し、戸建てやマンションの売買仲介や、新築マンションを開発・分譲する仕事に就きました。

住宅関連の仕事というと「不動産屋」というネガティブなイメージがありましたので、私は、お客様の立場にたって、できるだけ誠実に適正な住宅サービスをして、お客様に喜んでいただきたいと思い、この業界に入りました。

高い志を持って仕事に臨んだことで、私は実績を伸ばしていきました。一方で何か心がザワザワするものがありました。上司や会社からは、「契約を何件とったのか、利益がどれくらい延びるのか」という話しばかりで、お客様のための取り組みについては、あまり積極的ではありませんでした。もちろん企業活動ですから利益拡大が大切なことは理解しているのですが。

「お客様を最優先する住宅サービスの会社へ転職→失敗」

それから数年が経過し、ある時「お客様のための住宅サービスを推進する」というビジョンのベンチャー系企業と出会い転職しました。

しかし、そこでは「どんどん利益を拡大し、早期に上場するのだ！」と、外側と中身の様子は全く違いました。その後、会社は2008年リーマンショックのあおりを受け破産してしまいました。

お客様サービスのために転職したのに、逆に多くのお客様に大変なご迷惑をおかけしてしまったのです。

さらに私は失職し、家族にも迷惑をかけてしまいました。その後、転職をするにも、私は住宅・建設業界に失望して、同じ業界に転職する気力がありませんでした。

「リスクある住宅売買・建築工事からお客様を守る仕事へ」

失職して途方に暮れていた時、前職の仲間から「うちに来ないか」とオファーを受けて、2010年7月に(株)住宅あんしん保証という会社に入社しました。仲間にはいつも助けられます。

この会社は現在、全国に5社しかない国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任保険法人です。

※マンション管理組合・理事長参加セミナーで瑕疵保険について熱く説明する渋谷

「住宅の購入者や施主を守る瑕疵保険」

住宅あんしん保証など5社は、新築住宅、中古住宅の瑕疵保険や、リフォーム工事・大規模修繕工事の瑕疵保険を取り扱っています。加入者は宅建業者や建設業者です。これらの保険に宅建業者や建設業者が加入していると、住宅の購入者や施主は、工事後に瑕疵が発見された場合には、瑕疵保険の保険金を使い瑕疵補修をしてもらうことができます。

宅建業者や建設業者がお金が無くて瑕疵補修の対応ができないなどのトラブルも減ることが期待されます。瑕疵が発見された時に宅建業者や建設業者が倒産していた場合は、購入者や施主に直接保険金が支払われますので、自ら瑕疵の補修対応ができて安心です。

私はこのように、今までの住宅を提供する立場から、住宅の購入者や施主を瑕疵や倒産から守る仕事に切り替えたのです。

そして私は、マンションの大規模修繕工事の瑕疵保険の販売責任者となり、管理組合やマンションオーナーを守るために一生懸命に瑕疵保険の普及活動に邁進しました。

結果として入社10年の2020年時点で、保険申込累計・6700棟、事業社登録数・600社を達成することができました。

「また、心がザワザワしてきた」

大規模修繕工事の業界で瑕疵保険の普及活動を行っていると、「工事中に施工業者が倒産した場合の保険は扱っていませんか」という問い合わせが多くありました。

同じ業界なので調べてみると、工事会社が加盟している団体の完成保証制度、同業者同士で保証をし合う完成保証人などがあることがわかりました。

「公共工事同様の保険による仕組み・制度はなかった・・・」

しかし、国や地方公共団体が工事を発注する公共工事においては、工事会社が倒産するリスクに対して、第三者による請負工事の履行保証を手配すること（履行保証保険に加入する等）が一般的なのですが、これまで大規模修繕工事を含む民間工事においては、公共工事同様の保険による仕組み・制度は広く提供されていなかったことがわかりました。