カンテレ『ちまたのジョーシキちゃん』アンケート結果改ざんでBPOが討議

2024年2月16日(金)13時36分 マイナビニュース

BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会は2月9日の会合で、カンテレのバラエティ番組『ちまたのジョーシキちゃん』(毎週金曜19:00〜 ※関西ローカル)について討議した。
昨年11月3日に放送された同番組で、「関西人1万人が選ぶ! ぎょうざがおいしいチェーン店ランキング ベスト10」を放送。しかし、外食チェーン店1店の名前を除外していたことが判明し、同24日の番組内で訂正した。
今年1月11日に行われた同局の番組審議会では、「視聴者の信頼を損なう行為にもかかわらず、取材先の体面、都合を重視して収束を図ったのかというような感じを抱いた。悪意がないことはわかるが、単純ミスでもない。ただ、意図的に2位にランクインしたお店を排除するという手法は、放送倫理という問題以前に、アンケート自体を無意味にしてしまう」「番組をおもしろくするために、取捨選択をするのは当然だが、アンケート結果の改ざんは、演出、編集の自由を超えている」「『発掘!あるある大事典II』で問題があり、以降いろんなことに手を打たれたようだが、時間の経過で風化していくと考えるべき」といった厳しい意見が出された。
カンテレは、アンケート結果の順位を変えた経緯や再発防止への取り組みなどについての報告書や、上記番組審議会の議事録を提出。これを受け、委員会では「根本的なところで視聴者に向き合う、もしくは放送倫理に向き合うことから逃げているのでは」など対応に疑念を抱く意見が出され、討議入りして問題点を整理した上で議論を継続していくことを決めた。
この日の委員会では他にも、ドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ)の原作者・芦原妃名子さんが、脚本をめぐって制作側と見解の違いが生じていたことを明かした後に急死したことを受けて、視聴者からさまざまな意見が多数寄せられたことが報告され、議論。
さらに、バラエティ番組で沖縄出身のタレントに対して模擬記者会見を行い、方言を使ったら負けというゲームをしたことについて、視聴者から「かつて沖縄で行われた、方言を禁止し標準語を話すように教育した同化政策を想起させる」という意見が寄せられたことなどが報告された。

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