内田恭子「大人になってからの友達が、子どもの頃のものと大きく違うこと。ママ友、習い事、推し活とジャンルが細分化されて…」

2025年3月19日(水)12時30分 婦人公論.jp


内田恭子さん(写真提供:Voicy)

2006年にフジテレビを退社後、フリーアナウンサー・タレントとして活躍。私生活では二児の母でもある内田恭子さん。現在は、認定MBSR講師の資格を取り、マインドフルネストレーナーとして活躍の場を広げています。そんな内田さんは、日本最大級の音声配信プラットフォーム『Voicy』で『内田恭子のゆるんでいきましょう』を配信中。その中から選りすぐりの話題をお届けします。今回のテーマは「大人になってからの友人って奥深い」です。

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大人になってからの友人


先日テレビで見たのですが、「推し活をするためのカフェ」みたいな場所が今、流行っているそうです。

推し活を一緒にする友達と、推している人への思いの丈を語ったり、写真などを見せ合ったりする場所がなかなかない。または、人の目が気になってしまうと。そこで「推し活専用のカフェ」であれば、周りに気兼ねなく、熱い思いを語り合って、そして写真もたくさん見せられる、ということなのだそうです。

推し活をしている人同士、オンラインで出会って、そしてオフ会のように初めましてで対面で会って、一緒に共通の話題で盛り上がる。「そうだよなぁ、推し活には推し活の友達っていうのがいるんだよなぁ」なんて思いながら、その映像を見ていました。

そしてそこから、大人になると友達というものが、昔から長く続いている気のおけない友達以外にも、いろいろな種類の友達ができるなと。友達の在り方というのも、どんどん細分化されてきているなぁと。

その一例が推し活の友達ですよね。あとは私自身で考えてみると、一緒に旅行に行く昔からの友達がいたり、家族同士で一緒にご飯を食べる友達がいたり、一緒にお稽古に行く友達がいたり。

考えてみると、色々な種類の友達がいる。友達のジャンルが、自分の中でもグループ分けされていることに気がつきました。

若い頃は、友達というと、「仲の良い友達といろいろなことを一緒にやる」というのが当たり前だったような気がします。

でも、年を取るごとに「何かをやるための友達」というのが、それぞれ別にいることに、改めて気づかされました。皆さんはどうでしょうか。

それこそ「ママ友」というのも、子どものことをいろいろ相談したり、子どもを含めて一緒に遊んだりする。一緒にランチをするママ友もいれば、ママ友から一歩進んでママ友以上の深いつながりになる友達もいたりします。そう考えていくと、友達のレイヤーって面白いなあ、なんて思います。

そして気がついたのが、そういった様々なグループの友達がいる中で、私は新たにここ最近「一緒に学ぶ友達」という存在が、非常に近いものになってきているということです。

もちろんそれは、マインドフルネス関係の友達です。友達と一緒ではなく、自分一人でえいやっと飛び込んだマインドフルネスの世界なのですが、そこでいろいろな人たちとの出会いがあり、そしてその中で、共に学んでいく友達というものにも出会いました。

まさか自分が大人になって、さらに学んでいくということは、考えもしていなかったです。そしてさらに、気づいたら共に学べる友達が伴走してくれている。このことが、私の中でとても心強く感じているのです。

伴走してくれる友人


大人になると、ライフスタイルや価値観、興味があるものも変わってくるので、もともと仲が良かった友達が、大人になっても自分と同じものに興味を持つとは限らないですよね。

けれども一人で飛び込んでみた世界に、同じような興味や価値観を持っている人たちがいて、気がついたらその人と一緒に学びの道を歩んでいる。不思議ですね。

そしてもう、お互いに競い合うとかではないのです。

なぜかというと、大人の学びというのは学生時代の勉強とは違って、成績がつけられるものではなかったり、義務でもない。縛られるものでもないので、やめようと思ったらすぐにやめても大丈夫。そしてやめたことによって、誰かに迷惑をかけるものでもない。

ですから本当に自分の気持ち次第、自分が楽しいとか、学びたい、もっと深く知りたいと思うことによって進んでいくものなのです。

そしてそこで共にいてくれる友達は、成績の競い合いではなく、自分がこの道で合っているのかなと迷った時に背中を押してくれたり、刺激をもらえたりする。そして彼女が頑張ってるから、私も頑張ろうと素直に思える。

まさかそんな友達が、45歳にもなってできるなんて、すごく嬉しいし、びっくりしていることでもあります。

そういった友達が、一人ではなくて気づくとまわりに何人もいる。常にベタベタと一緒にいる友達ではないけれど、距離があってもそこで一緒に走ってくれている、伴走してくれている安心感。そういったものがあって。

またその友達と話していると、考えてもいなかった目標が出てきたりもする。その目標は今まだ私の中では現実的では全くないけれど、でももしかしたらあるかもしれないな、なんてことを思わせてくれたりする。

これ、不思議ですよね。ちょっとまだふわふわっとした考えなので、もう少し自分の中で明確に見えてきたら、皆さんにもきちんとお話ししようと思っています。

でも結局、これが学びの世界だけではなく、冒頭に話した推しの世界や、何かお稽古の世界、趣味の世界でもあっても、必ず同じところを志している友達がいるということ。

それはとても心強い、そしてありがたいことなんじゃないかな、なんてことを思ったのです。

※本稿は、Voicyチャンネル『内田恭子のゆるんでいきましょう』の音声配信の一部を再編集したものです。

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