岡部五段 昨年度4部門1位の新鋭が行方九段を破る 王将戦1次予選準決勝進出

2025年4月15日(火)18時34分 スポーツニッポン

 藤井聡太王将(22)=名人など7冠=への挑戦権を争うALSOK杯第75期王将戦(スポニチ特別協力)の1次予選が11日、東京・将棋会館で指され、岡部怜央五段(26)が行方尚史九段(51)に109手で勝利した。岡部は1次予選準決勝に進出し、次戦で柵木幹太四段(27)と対戦する。

 岡部は昨年度49勝14敗の勝率・778を収め、最多対局賞と最多勝利賞、連勝賞(17)、そして新人賞の4部門で1位に輝いた(勝率は2位)。今期は渡辺正和六段(39)、元王将の南芳一九段(61)を破ったのに続いて名人、王位挑戦経験もある行方を下した。

 振り駒の結果、岡部が先手になり戦型は角換わりへ進んだ。岡部が右銀を中央への活用も視野に4筋へ配置したのに対して行方は2筋へ。棒銀での活用を許す前に63手目▲3三歩と5段目へ跳ね出した右桂の利きへ歩を打って攻勢に出た。

 角金交換の駒損ながら71手目、3三へ桂を成り込んで2一の行方王に肉薄した。その後、8筋まで逃げ込んだ行方王を追って攻め手を緩めなかった。3時間の持ち時間を両者使い果たし、午後4時57分に終局した。

スポーツニッポン

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