38歳から「養育里親」として6人養育、子どもたちとの1360km自転車旅も話題に 83歳女性の今は“ケセラセラ”山奥生活
2025年4月16日(水)11時0分 ABEMA TIMES

『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が4月13日に放送され、55歳で群馬県の山奥へと移住した83歳女性の暮らしと人生に迫った。
日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか?衛星写真だけを手がかりにその地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。
今回発見したのは、群馬県のポツンと一軒家。山の真っ只中に広く切り拓かれた
敷地があり、綺麗に整った畑が印象的だ。
まずは最寄りの集落を目指す捜索隊。そこはすでに深い山の中で、トンネルを抜けると家々が見えてきた。大量の薪を並べている男性(51)を発見し、声をかけると、衛星写真を見るやいなや「唐辛子農家を営んでいる高齢の女性が一人暮らしをしているのでは」と教えてくれた。さらに、軽トラで一軒家までの道のりを先導してくれるという。
男性の厚意を受け、案内してもらう捜索隊。集落を抜け、急こう配の山道を延々と上り続けていく。空を遮るようなうっそうとした林道を抜けると、赤い三角屋根のログハウスのような建物が見えてきた。
「こんなところで大丈夫なんですか?絶対に来ないと思っていました(笑)」と笑顔で迎えてくれたのは、83歳の女性。55歳の時に東京からこの地に1人で移住し、週に3日ほど次男(52)が畑の世話をしにやって来るのだという。
その次男が育てているのは、日本のみならずメキシコやインドなど世界各国原産のトウガラシ100種類以上。中には甘みのある「カレイドスコープ」や、世界で2番目に辛いとされている「ドラゴンズブレス」など希少な種類も。
現在ではトウガラシに魅せられ、丁寧に栽培したトウガラシをネット販売しているそうだ。さらに捜索隊は、トウガラシをふんだんに使った料理を振る舞ってもらうことに。
■38歳から「養育里親」として6人の子どもを養育 女性語る“ケセラセラ”の考え

一軒家の主である女性はなぜ、この地へ1人で移住してきたのか。20代で結婚し、2人の兄弟を育てながら、38歳の時からは「養育里親」として14年で6人の子どもたちをも育てたという。
当時、子ども5人とともに1360キロ以上の自転車旅行をしたことで、新聞や雑誌からの取材を受けたという女性の波乱万丈な半生も語られた。
これまでを振り返り、「自分の意思もあるけど、他の人たちが“私を使いたい”という動きがあって、それでここまできたような気がする。そういうふうに、私を通して繋がってくれたのかなって、ありがたいなと思うんです」と語る女性。
今後については、「なるようになるしかない、“ケセラセラ”的な感じ。この先、また違うことが入り込んでくるかもしれないけど、それを私が受け入れられるならやっちゃおうと。健康ならね」と笑う姿が印象的だった。