ボールが本当に“ボール”な瞬間「機動戦士ガンダム」ザク渾身のシュートで2機撃破のファインプレー
2025年4月20日(日)20時30分 ABEMA TIMES

宇宙要塞ア・バオア・クーが、地球連邦軍とジオン公国軍の最終決戦場となったアニメ「機動戦士ガンダム」第42話。無数のビームと爆発が飛び交う混戦の中、ひときわ異彩を放つ“プレー”が炸裂した。ジオン軍のザクが、連邦軍の戦闘用ポッド「ボール」をまさかの“キック”で吹っ飛ばしたのだ。
【映像】ザクの華麗なる“ボール”キック(11分48秒ごろ〜)
戦場となったア・バオア・クーの領域には、連邦軍のジムやボールが大挙して出撃し、ジオン側も、ドロスからザクやリック・ドムを次々に投入。戦局は一気に乱戦へと突入していた。
そんな中、1機のザクがボールを発見。ビームライフルを撃つでもなく真正面からボールに近づくと、なんと右足で渾身のシュートを放ったのだ! ボールはそのまま味方のジムを直撃し、ジムもろとも大爆発。ザクはたった一蹴りで2機を同時撃破するという離れ業を見せつけた。モビルスーツが狙って簡単にできるような芸当ではない。サッカーだとしても正確無比なコントロールだ。
ボールを蹴ってジムもろとも破壊するというファインプレーを見せたこのザクのパイロットが誰だったのかは明かされていないが、おそらくは混乱の中で反射的に繰り出した蹴りだったのだろう。もしそうだとしても、その偶然は混戦の中に妙な間を生んだ、忘れがたい一撃になった。戦場で求められるのは高度な戦術だけではない。とっさの判断と、躊躇なく動けるセンスなのだということをこの場面は物語っているといったら言い過ぎだろうか。
ア・バオア・クーという緊張感あふれる戦場に現れたほんの一瞬の“痛快”は、異色のファインプレーとしてこれからもこれからも語り継がれていくことだろう。
アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のロボットアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったが、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれた。以降のガンダムシリーズや、スピンオフなどの派生作品も多数制作され、現在も高い人気を誇る。2025年4月からは新作アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」が放送中。
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