藤井聡太棋聖への挑戦権つかむのはどっちだ!永瀬拓矢九段VS杉本和陽五段、挑戦者決定戦で激突/将棋・棋聖戦
2025年4月25日(金)11時50分 ABEMA TIMES

将棋の藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)への挑戦権を争うヒューリック杯第96期棋聖戦挑戦者決定戦が4月25日、東京・将棋会館で永瀬拓矢九段(32)と杉本和陽五段(33)が現在対局中だ。注目の一戦は、杉本五段の先手で「三間飛車」の出だしに。大勝負を制し、夏季の五番勝負に進出するのはどちらか。
永瀬九段は、2009年10月に四段昇段。竜王戦2組(1組:7期)、順位戦A級(A級:3期)。タイトルは叡王1期、王座4期の通算5期。棋戦優勝は3回。将棋界でも屈指と言われる豊富な研究量を誇り、対局でも「負けない将棋」に徹し千日手や持将棋もいとわない。棋聖戦は2016年の第87期、2022年の第93期に挑戦経験があるが、羽生善治棋聖(当時)、藤井棋聖に退けられた。現在、名人戦挑戦中の永瀬九段だが、勢いそのままに3度目の棋聖挑戦と藤井棋聖と6度目のタイトル戦激突を叶えることができるか。
杉本五段は、2017年4月に四段昇段。竜王戦4組、順位戦C級2組。これまでに棋戦優勝やタイトル挑戦経験はなく、本局が自身初の挑戦者決定進出となった。今期の棋聖戦は一次予選からの参戦で、二次予選ではタイトル経験者の中村太地八段(36)、決勝トーナメントでは前期の棋聖挑戦者だった山崎隆之九段(44)ら強豪を次々撃破。決勝戦で強敵を倒し、何としてでも初のタイトル挑戦及び六段昇段を決めたいところだ。
棋聖戦は、22日に行われた記者会見で今期五番勝負から優勝賞金4000万円に増額、および特別賞として1000万円が贈られることが発表され、大きな話題に。五番勝負は大注目の中で争われることは必至だ。
両者の公式戦対戦は過去2局で、いずれも永瀬九段が勝利している。3度目の対戦となった本局は、振り駒で杉本五段の先手番に決定。戦型は三間飛車の対抗形から相穴熊戦に突入した。長期戦が見込まれる一戦を制し、藤井棋聖へ挑戦するのはどちらか。持ち時間は各4時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)