やなせたかしの“困った母”めぐり賛否両論が…『あんぱん』松嶋菜々子(51)のマイブームは「反町を置いて一人旅…」
2025年5月2日(金)8時0分 文春オンライン
「母さんはすぐ迎えに来ますからね」
そう言い残して、嵩(たかし)を置いていく母・登美子。
演じる松嶋菜々子もまた、「ちょっと行ってきます」と、ひとり家を飛び出して——。
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“鬼母”ぶりを物語る名シーン
序盤の物語を大いにかき乱す登美子の存在感はひときわ大きい。
「夫を亡くして義兄の家に身を寄せ、『高知の街に用ができた』と、再婚のために姿を消す。派手な着物に身を包み、奔放に生きる登美子を松嶋が色気たっぷりに好演。登美子が何かするたびに、ネット上では批判と擁護の論争が起こっています」(スポーツ紙記者)
会いに来た嵩のことを再婚相手の手前「親戚の子」扱いし、「早く帰りなさい」と玄関先で追い返した場面は、“鬼母”ぶりを物語る名シーンとなった。

戸田菜穂との、実際の2人の関係は?
「松嶋さん自身も、このシーンを演じるにあたって戸惑い、監督と話し合ったそうです。実際のやなせたかしさんのお母さんも、同じように息子を置いて出て行った。松嶋さんは、登美子は夫を亡くした心の穴を埋められなくて、自分への愛情を求めて、そういう行動に出たと解釈したそうです」(ドラマ関係者)
奔放な登美子と対照的に、良妻賢母タイプの義姉を演じる戸田菜穂とのバチバチの関係も話題に。実際の2人の関係は?
「1997年の『こんな恋のはなし』(フジ)で共演しています。このときのキャスト陣はとても仲が良かったそうで、現場でも『めちゃくちゃ久しぶりね』と旧交を温めていました」(同前)
幼少期の嵩を演じた木村
登美子に振り回される幼少期の嵩を演じた木村優来(ゆら)は、大人びた悲しみをたたえる表情が印象的だった。
「『とても落ち着いていて、言葉遣いも丁寧なの』と松嶋さんも驚いていました。そんな木村くんがロケ先で虫を見つけてはしゃぐのを見かけて『やっぱり子供なんだ。かわいい』と話していました」(同前)
松嶋のマイブーム
子供を残しフラッと姿を消す母親は恐怖だが、実は松嶋も——。
「いま、一人旅がマイブームなんだそうです。思い立ったら自分でホテルを予約して、レンタカーを借りて、運転でもなんでも自分でやってしまう。誰にも気兼ねせず、気ままに旅行するのが一番楽しいのだそう。少し前には、松嶋さんの両親の出身地の東北を一人で回ったりしたそうです。騒ぎになったら大変だと心配したのですが、本人は『意外とバレないものよ』とサラッと話していました」(松嶋の知人)
「俺と一緒のほうが」と夫も心配していたが…
かつては夫の反町隆史と同時期に仕事は入れないなど育児優先だったが、最近は自分のために時間を割けるようになったようだ。
「長女は海外留学中で、次女は海外の高校を卒業して日本に戻ってきましたが、もう手がかかる歳ではありません。最初は反町さんも『俺と一緒のほうが』と心配していたそうですが、反町さん自身も仕事がありますし、奥さんのことを信頼し、今ではこころよく一人旅に送り出してくれるそうです」(同前)
高知でも“おひとり様”
つい最近も“おひとり様”を楽しんだという。
「『あんぱん』の初回放送日の3月31日に、高知市のパブリックビューイングに呼ばれたのですが、イベントの3日前に高知入りして名所を回っていたと明かし、地元の人を驚かせていました。マネージャーにも『先に一人で行ってるから』と言って、自分で全部段取りをつけて旅行していたそうです」(NHK関係者)
ドラマでは子供を捨てて物語からもフェードアウトかと思いきや、4月18日放送では再婚相手と離縁し、嵩のもとに8年ぶりに帰ってきた登美子。これからもゴタゴタを起こすのか。
「今後も松嶋の出演シーンはあるようです。モデルのやなせたかしさんにとって、母親を恋い慕う気持ちが『アンパンマン』の創作の源になった。今後も重要な役となるのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
それでもオフの日にはやはり、「タカシ(隆史)さん、行ってきます」と姿を消すのだろうか。
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現在配信中の 「週刊文春 電子版」 および4月24日(木)発売の「週刊文春」では、共演者の北村匠海や浅田美代子との撮影エピソードや、朝ドラヒロインになるまでの葛藤や転機などについて語った今田美桜の独占インタビューを掲載中。他にもイラストレーターの宇野亞喜良さんが語るやなせたかしさん、元部下と元秘書が語るやなせさんと妻・暢さんの素顔など『あんぱん』を徹底特集している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年5月1日・8日号)
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