重岡大毅、12年目突入のWEST.への思い 「この7人でいたら面白い、楽しい」という気持ちを大切に
2025年5月2日(金)17時0分 マイナビニュース
●メンバーの個性が出ているWEST.主演映画の撮影裏話
7人組アイドルグループ・WEST.(重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濱田崇裕、小瀧望 ※濱田崇裕の濱は異体字が正式表記)が、『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』(5月2日公開)でメンバー全員そろって劇映画初主演を務めた。アクションあり、笑いあり、人情ありの本作でそれぞれが個性豊かなキャラクターを生き生きと演じ、観る者をたっぷりと楽しませてくれる。熱血漢の陽一郎を演じた重岡は、「メンバーの個性が出ている」とにっこり。「自慢のメンバー」と愛情を傾けながら、WEST.の今後の展望までを語った。
本作は、昨年末に上演された舞台「WEST. 10th Anniversary 大阪松竹座公演」の千穐楽で製作が発表されたWEST.の新作映画。さびれたシャッター商店街を取り壊すよう指令を受けた建設会社の社員たちがライバル社と火花を散らす中、商店会の住人たちも入り乱れて予想外の展開へと突き進むアクションコメディだ。
メンバー7人が揃って劇映画に主演するのは、今回が初めてのこと。本作の企画が舞い込み、重岡は「よっしゃー、やるぞ! と燃えましたね。全員で力を合わせて頑張ろうと思いました」と意気込み、「メンバーが演じるそれぞれのキャラクターをイメージしながら、『これはメンバーの個性が出そうだな』と楽しく脚本を読ませていただきました。面白いものができるなと思いました」とワクワクしたと振り返る。
メガホンを取ったのは、『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』や『Gメン』などで知られる瑠東東一郎監督。瑠東監督は、WEST.にとって特別な繋がりのある存在だという。
重岡は「瑠東さんの初映像作品である『DRAMADA-J いつかの友情部、夏。』というドラマに、僕と流星、神山、小瀧も出演していて。ハイヒールモモコさんのバラエティ番組で、僕がレギュラーをやらせていただいていた番組のディレクターさんでもあったりして、ホンマに昔から知っている方なんです」と出会いは15年以上前だと明かし、「だからこそ今回、瑠東さんが撮ってくれると聞いてめっちゃうれしかったです。瑠東さんにも『おっさんずラブ』など代表作ができた上で、今こうやってまた歩みを重ねられた。僕からすると10代、20代、30代と世代をまたいで出会えたわけですから、お互いに頑張ってきてよかったね! という感慨があります」としみじみ。
その瑠東監督は、「WEST.のメンバーは撮影合間で話す内容も、高校の部室ですらないんです。中学の部室なんです。ホンマしょーもないネタで5時間くらい笑っているんです。つまり最高なんです」とWEST.との再会について語っている。重岡は「瑠東さんも中学生!」と楽しそうに笑いながら、「ホンマに瑠東さんは最高ですよ。『WEST.ってこうなんです』と僕らでも言語化できないようなものまでキャッチしてくれて、それを思い切り押し出すような映画を作ってくれました」と瑠東監督だからこそ捉えられた表情が満載の映画になったと感謝を込める。
重岡は、商店街で育ち、商店街を愛する熱血漢の陽一郎を演じた。グループのメンバーが演じる商店街を取り壊すミッションを受けて潜入してきた“裏社員”たちや、幼馴染らとにぎやかなやり取りを繰り広げる。
気心の知れた面々との芝居に、重岡は「それぞれにこんなにいい一面があったんだと思って、笑ってしまうこともあった」と新たな面を発見することもあった様子。「照史がバンバン、アドリブを入れてくるので、現場でも笑いが起きていました。みんなサプライズでいろいろなことをやっていて、『このセリフ、こんな言い方すんねや!』『こんないい一面があるんや!』と面白くなってしまうような瞬間ばかりでした。素で笑ってしまっているところもいっぱいある」と目尻を下げる。
●本気で楽しんでいるから生まれる7人揃った時のパワー
2024年に行われたドームツアーでは3都市8公演で計38万人を動員するなど、幅広い世代から人気を集めるWEST.。本作の完成披露は彼らのデビュー日4月23日に行われた。デビュー12年目に突入した重岡は「自慢のグループであるWEST.のいいところを全部映像化してくれて、誰でも楽しめるエンタメとして作り上げてくれた」と笑いと勢い、温かさが詰まった映画はグループの集大成とも言うべき作品になったと喜びを噛み締める。
グループの歴史において仲間のよさを感じた瞬間について聞いてみると、「しょっちゅうありますね。まだまだおもろいことばかり」と切り出した重岡は、「完成披露でも仲間のよさを感じた」と告白し、「めっちゃ楽しかった。濱ちゃんが、最高におもろかった!」と声を大にする。続けて「野生の魅力、知性、技術、経験などいろいろなものが混ざってきていて、濱ちゃんマジで最高です。この男は今後、芸能界のビッグ3になるんちゃいますか。今のうちにもっと注目しておいたほうがいいです! コイツの面白さからは、周りも目が離せないと思います。簡単に言うと、変人です」と熱弁し、「歌も上手いし、表現力もすごい。音楽、お芝居、普段の喋りも最高。三刀流ですよ。最近は濱田崇裕という人間のできることをフルに使い出しているので、すごいことになっています」と賛辞が止まらない。
12年目の抱負は、「この7人でいたら面白い、楽しいという気持ちを守れたらなんでもいいと思っています」と語った重岡。7人が揃った時のパワーは、「本気で楽しんでいること」から生まれるものだと分析する。「本気で頑張っている高校球児やオリンピックの選手を見ていると、泣けてきたりしますよね。それと一緒で、本気で楽しそうにしているヤツを見ていると楽しくなってくる。そんなメンバーです」と愛着を寄せつつ、「応援してくれる人たちと一緒にこの輪が広がっていったらいいなと思いますが、まずは自分たちが面白い、楽しいと思うものを守っていければなるようになるのかなと。むしろ人生はなるようにしかならないので、みんなで頑張って面白いことをやっていけたらなと思っています」とくしゃっとした笑顔で、未来を見つめていた。
■重岡大毅
1992年8月26日生まれ、兵庫県出身。2014年4月23日、1stシングル「ええじゃないか」でCDデビュー。個人では俳優としても活躍し、2008年にドラマで俳優デビュー、2014年には「SHARK〜2nd Season〜」 (NTV) で連続ドラマ初主演を果たす。『禁じられた遊び』(23)、『ある閉ざされた雪の山荘で』(24)、『35年目のラブレター』(25)など、映画でも存在感を発揮している。
ヘアメイク:井上ゆか スタイリスト:内田あゆみ(creative GUILD) (C)2025「裏社員。-スパイやらせてもろてます‐」製作委員会