“シアターの女神”AKB48村山彩希卒業コンサート「楽しい青春をありがとう」
2025年5月6日(火)22時4分 スポーツニッポン
AKB48村山彩希(ゆいり、27)の卒業コンサートが6日、江東区有明の東京ガーデンシアターで行われた。AKB48劇場公演出演回数歴代最多1339回を誇る“シアターの女神”。「約14年間、楽しい青春を本当に本当にありがとうございました」と笑顔で愛を伝えた。
「開演前まで泣いてたのに、びっくりするぐらい楽しい!」。自身のAKB48での足跡を振り返るような公演が始まるととびっきりの笑顔が弾けた。序盤は初めてセンターを務めたアルバムのリード曲「なんてたってアイドル」や15年に結成したユニット「でんでんむChu!」の「カフカとでんでんむChu!」などを披露。
女神の卒業にさまざまなゲストが駆けつけた。尊敬するOGの中田ちさと(34)と「夕陽を見ているか?」を、「大好きな存在」という柏木由紀(33)と「てもでもの涙」をデュエット。さらにユニット「ゆうなぁもぎおんチャンネル」で活動していた岡田奈々(27)と茂木忍さん(28)がサプライズ登場。24年の卒業後に芸能界引退した茂木さんがモニターに映し出された瞬間にはこの日一番ともいえる悲鳴のような歓声がとどろいた。
公演の最大の見どころは「峯岸チーム4」の再集結だった。13年8月に研修生の峯岸みなみ(32)を中心として13、14期研究生で結成され、村山にとって初めて昇格したチーム。峯岸と13期生が集まり、当時の映像が流れる中、オリジナル曲「清純フィロソフィー」などをあの頃と変わらない全力パフォーマンスで届けた。
彩り豊かな卒業コンサート。チーム4を愛し続けた村山だったが、チームA「スコールの間に」、チームK「RESET」、チームB「チームB推し」などそれぞれのチームの曲を披露した。まるで大好きな劇場公演を独り占めしたようなステージを展開した。
真っ赤なゆいりんごが成熟した——。りんごのワッペンが48個付いた赤を基調としたドレス姿で登場。ファンと家族に向けて大きな感謝を飾らない言葉で伝えた。劇場愛あふれる村山らしく後輩に「ステージは平等で、ライブは楽しいんだよ」とエールを送り、ファンに「皆さんが作ってくれる温かい空気の劇場が好きでした。約14年間、私を支えてくれて、応援してくれて、見つけてくれてありがとうございました」と感謝を伝えた。
自身の誕生日である6月15日の劇場公演をもってグループを卒業する。また、卒業後初仕事となる舞台「新・幕末純情伝」(8月8〜24日、紀伊國屋ホール)で主演することも発表された。