宝塚歌劇団月組トップ鳳月杏主演の全国公演「花の業平」「PHOENIX RISING」大阪公演が開幕
2025年5月7日(水)20時29分 スポーツニッポン
宝塚歌劇団月組トップスター、鳳月杏(ほうづき・あん)主演の全国公演「花の業平」「PHOENIX RISING」大阪公演が7日、梅田芸術劇場で行われた。
「花の…」は、平安随一の“モテ男”で知られた在原業平と藤原高子の悲恋を描く名作。2001年、稔幸がトップスターだった星組で初演され、再演を重ねながら今回、23年ぶりの上演となった。
23年に月組で上演され、同じく平安時代を描いた「応天の門」と重なる部分が多く、配役も業平、高子、敵役の藤原基経役をそれぞれ鳳月、トップ娘役の天紫珠李(あまし・じゅり)、風間柚乃(かざま・ゆの)と同じ配役になったことでも話題。劇中では、大阪・関西万博のキャラクター、ミャクミャクグッズを登場させるおちゃめなシーンを見せるひと幕もありながら、重厚な平安貴族の世界を美しく、許されぬ恋にも一直線に突き進む内面の熱さを表現し、客席のため息を誘った。
一転、「PHOENIX…」は大劇場でのトップお披露目公演で上演したものをブラッシュアップ。客席との一体感が印象的なダイナミックでスピーディーなショーに仕上がった。終演後には、全国ツアー恒例の“ご当地出身ジェンヌ”が紹介され、最後に鳳月があいさつ。「本日から、ここ大阪で公演させて頂きます。まるで、わが家に帰ってきたような安心感のある1日でした」と笑いを誘い締めくくった。公演は10日まで同劇場で行われ長野、愛知などをめぐり27日、沖縄コンベンションセンターで千秋楽を迎える。