阪急阪神ホールディングス角和夫氏が死去 宝塚歌劇団とも深い関わり
2025年5月7日(水)11時59分 スポーツニッポン
阪急阪神ホールディングス(HD)と阪急電鉄の経営を計21年の長期にわたって指揮した角和夫(すみ・かずお)さんが死去したことが7日、関係者への取材で分かった。76歳。兵庫県出身。昨年12月に「健康上の理由」からHDの会長を退任していた。
1973年に当時の阪急電鉄に入社後、常務などを経て2003年に社長に就任。村上ファンドによる株式大量取得問題に揺れた阪神電気鉄道の子会社化を決断し、06年に経営統合を果たして阪急阪神HDの社長に就いた。阪急大阪梅田駅周辺の再開発などを通じてグループの収益力を高め、17年に会長に就任した。
2010年4月には学校法人宝塚音楽学校の理事長に就くなど、宝塚歌劇団との関わりも深く、ペンネーム「岸一眞」名義で宝塚歌劇団向けに楽曲提供を行ったこともある。
23年、宙組所属の娘役が急死したことを受け、翌年の株主総会では「2度とこういうことを発生させないよう全力で取り組んで参ります」などと発言した。23年12月には宝塚音楽学校の理事長を辞任。その後、劇団理事も退任した。