永瀬九段と佐々木八段で王位戦挑戦者決定戦 藤井王位への挑戦権は? 04年9月奨励会入会の同期対決

2025年5月7日(水)22時39分 スポーツニッポン

 将棋の藤井聡太王位(22)=王将など7冠=への挑戦権を争う第66期王位戦挑戦者決定リーグは7日、東西の将棋会館で最終一斉対局が指され、紅組は佐々木勇気八段(30)が4勝1敗、白組は永瀬拓矢九段(32)が5勝0敗で優勝した。両者による挑戦者決定戦を経て、藤井との7番勝負第1局は7月5日、愛知県小牧市の「合掌レストラン大蔵」で開幕する。

 佐々木は大橋貴洸七段(32)との1敗対決を制した。先手・大橋で戦型は角換わり腰掛け銀。先に馬を作った佐々木が先行し、大橋が81手目に持ち時間4時間から2時間17分の大長考で馬を作っての詰めろ。さらに佐々木は馬取りをかけられたが放置し、「駒の損得よりスピード」とばかり大橋王を守護する唯一のカナ駒の金へ働きかけて抜け出した。昨秋、藤井に2勝4敗と迫った竜王戦以来のタイトル戦へ前進した。

 永瀬は都成竜馬七段(35)に相掛かりで勝利した。敗れれば1敗で追う古賀悠聖六段(24)とのプレーオフの可能性があったが、今年すでにALSOK杯王将戦(スポニチ主催)、名人戦で挑戦権を獲得し、棋聖戦でも挑戦者決定戦まで進んだ地力を示した。

 挑戦者決定戦で激突する佐々木と永瀬は、今月3日の第73期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦でも対戦したばかり。後手・永瀬が相掛かりの将棋を116手で勝利した。対戦成績は永瀬の10勝3敗。2学年違いだが04年9月、共に6級で奨励会に入会した同期でも知られる。

 終局後、「なかなか王位戦ではここまで勝ち上がることはできなかったので、挑戦者決定戦でも自分の全力を出し切りたい」と佐々木、永瀬は「プレーオフがなくなって休養する時間ができたのはよかった」と語った。

スポーツニッポン

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