三戸りりか "太陽スマイル"で愛乙女☆DOLL(チームL)を卒業 ――グループ名は「愛乙女★DOLL」へ

2025年5月10日（土）20時20分　スポーツニッポン

　女性アイドルグループ「愛乙女☆DOLL（チームL）」が10日、東京・Zepp新宿で2ndワンマンライブ「Progress」を開催した。2023年6月に発足したチームLの中心メンバーとしてグループをけん引してきた三戸りりかが、この日をもって卒業。新メンバー・桃乃あやのお披露目も実施され、一日限りの6人編成でのパフォーマンスが実現。さらに終盤には、グループ名を11日から「愛乙女★DOLL」へと改称するサプライズ発表も行われた。（「推し面」取材班）

　ライブは、チームLの最新シングル「wannaBelieve」で幕を開けた。三戸、如月優衣、星野千那、咲舞のどか、真田美璃が全力のステージを展開。チームLの「太陽」と称されてきた三戸は笑顔を輝かせ、会場の空気を一気に引き上げた。

　7曲目「光のシンフォニー」では、三戸がステージ袖に一度引き上げ、代わって新メンバー・桃乃あやが登場。長い髪をポニーテールに束ね、大きく揺らしながらフレッシュなパフォーマンスで会場の空気を一変させた。「ずっとずっとアイドルする前から大好きだった愛乙女☆DOLLに、今日こうして加入できたことが本当に嬉しい」と語った桃乃。言葉の端々から、憧れを現実に変えた喜びがにじみ出る。

　そして、「SUNNYDAYJOURNEY」では三戸が再登場し、この日限りとなる6人フォーメーション。メンバー同士が手をつなぐ印象的な振り付けの中で、三戸は期待の新星・桃乃と手を結び、新たなグループの未来への“バトンタッチ”を観客に印象付けた。

　終盤には、三戸が直筆の手紙を読み上げる映像が流れた。かつて自信が持てなかったこと、特別な才能がなかったこと、そして“三戸推し”のファンたちの存在が自分を変えてくれたことを、率直な言葉で綴った。

　「ArcJewel（所属事務所）に加入したばかりの頃、歌やダンスが上手いわけではなく、特別に秀でたものがなかった私は、自分には個性も自信もないと悩んでいました。

　そんな私を見つけてくれた三戸推しのみんな。出会った時期や場所は違っても、1人1人との思い出をちゃんと覚えているし、その存在にたくさん支えられていました。いっぱい笑い合って、時には熱い気持ちをぶつけ合ったりなんかもして。あまりにも人間らしすぎるアイドルだったけれど、そんな私を好きでいてくれて、応援してくれてありがとう。みんなのおかげで今は自信を持ってステージに立っているよ。みんなの存在は間違いなく私の人生の一部で、生きがいで、アイドルとして生きる理由です。

　これからもずっと、いつだってみんなの幸せを願っています」

　その後に披露された「煌めきのメロディー（2025ver.）」では、三戸が卒業発表後に自身のカメラで撮りためていた記録映像がスクリーンに映し出された。メンバーとの日常、活動の合間の表情、スポニチ本社でインタビュー取材を終えた際の写真撮影の様子などが盛り込まれ、過ごした時間の重みを映像と音楽でファンに届けた。

　続く「ここにいるよ」では、三戸が純白の卒業ドレス姿で登場。この衣装は、昨年卒業した橋本美波が手がけた特別な一着だった。笑顔で歌う三戸の横で、“戦友”如月は堪えきれず涙を流す。対照的な性格で時に衝突しながら共に歩んできた2人の関係が、最後のステージで静かに結実した。

　ライブ終盤には、グループ名を「愛乙女★DOLL」へと改称するサプライズ発表。2010年の結成時に「愛乙女★DOLL」として始動し、16年に「愛乙女☆DOLL」と白星に変更。2023年には全メンバー卒業を経て「愛乙女☆DOLL（チームL）」として再出発していた経緯がある。

　そして11日からは新グループ名で活動を開始。17日からは桃乃を加えた新5人体制が本格始動し、6月には東京キネマ倶楽部でのライブが決まった。

　卒業の締めくくりに、三戸はこう語った。

　「きょうという日を何度でも思い返したいです。それぐらい本当に楽しくて、一生の記憶に残る幸せの時間でした。今日の時間とこれまでの日々は、きっと明日からの私の背中を押してくれると思います。みんなにとっても明日からの活力になっていたら嬉しいです」

　三戸りりかという“太陽”が照らしたチームLの光は確かに、新生「愛乙女★DOLL」へと受け継がれていく。

■2025年5月10日12時15分開演　Zepp新宿

愛乙女☆DOLL（チームL）2ndワンマンライブ『Progress』

1：wannaBelieve

2：蒼い空を望むなら

3：ビターチョコ・バレンタイン

4：LoveAddicted