【べらぼう 大河絵(べらぼう絵)】第17話 地方の皆さん、どうぞどうぞ! 蔦重の商才でヤーる気満々!

2025年5月11日(日)17時51分 スポーツニッポン

 俳優の横浜流星(28)が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(日曜後8・00)の第18話が11日に放送される。

 同作は「光る君へ」に続く、大河ドラマ第64作。江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎らを世に出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描く。紫式部を主人公とする「光る君へ」に続き、2作連続で合戦シーンはない、異色の大河となる。主演を務める横浜流星(28)はNHKドラマ初出演。脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」を手掛けた森下佳子氏が担当する。

 先週の第17話は「乱れ咲き往来の桜」。蔦重(横浜流星)は新之助(井之脇海)と再会し、子供が読み書きを学ぶ本、“往来物”に目を付ける。一方、意次(渡辺謙)は落成した相良城を視察するためお国入りする…という展開だった。

 新之助との再会でさらなる販路拡大の一手として「往来物」に目をつけた蔦重。うつせみ(小野花梨)と足抜けした後の百姓として幸せに暮らしている姿に、ほっこりとした。

 一度板木を作れば何年も使えることが最大の魅力である「往来物」。地方に需要あれど流通量が少ないことに目をつけ、“源内流”の商売拡大へ突き進む。地方問屋の妨害どこ吹く風、吉原の常連である豪商たちにアドバイスなど“監修”してもらうことで、我が子のような往来物を地元周辺の本屋に猛プッシュしてくれるという算段。

 蔦重のさらなる一手も凄かった。鶴屋(風間俊介)らから妨害の圧力を受けていた彫師・四五六(肥後克広)と専属契約を締結。売上に関係なく年20両を払うという職人ファーストの契約だった。四五六は条件もさることながら、我が子のように大事に扱ってくれる豪商たちの気持ちと一緒で、丹精込めて掘った自分の本が、地方の町から町へと“嫁いで”いき大事にされることに心動かされた。

 第二章に入り、蔦重の商売の才覚がさらに花開く中、その情熱と可能性に次ぎ動かされていく人々。四五六が自分の掘った板木を我が子を抱くように愛おしそうに抱き揺らす姿、自分が監修した本を自慢げに眺める豪商たちに、石井さんも編集改め好き勝手口出しするだけの“監修オジサン”2人もほっこり。人たらし蔦重のビジネスセンスに心動かされた江戸のオジサンたちの表情を、石井さんが描き出す。

 第18話は「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)から始まり4年目。

スポーツニッポン

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