フジテレビ「真のコンテンツカンパニー」へ改革プラン 映画・アニメなど重点的に増強
2025年5月16日(金)17時3分 マイナビニュース
フジ・メディア・ホールディングスは16日、子会社・フジテレビの一連の問題を受けた「改革アクションプラン」を公表した。
この中では「“攻め”の事業改革」と題し、フジテレビにおける抜本的な改革と成長戦略を策定。「真の“コンテンツカンパニー”への進化によりグループを強くけん引する中核エンジン」となることを目指し、事業部門の明確な分立と戦略的連携により、既存IPの価値最大化、新たなIPの創出サイクルを実現するとしている。
具体的に、以下の項目を挙げている。
●IP開発・取得・育成の加速と、コンテンツのサプライチェーンに対する戦略的な投資を推進
●映画・アニメ等のコンテンツビジネスを重点的に増強
●成長期待の高い配信領域での投資・販路を拡大。外部プラットフォームとの連携も模索
●管理体制を地上波・配信などメディア単位からコンテンツ単位にし、実効的な運用を実現
●コンテンツの投資効率もKPIとして位置づけ積極的に活用
ほかにも、不採算部門・事業・資産などを精査して構造改革を断行し、グループでより効率的な制作体制を構築することで、制作能力の強化を図る。
一方で、中長期的な成長が期待できる分野や競争力を有するビジネス領域に経営資本を集中的に投下。コンテンツIP開発・取得、配信関連ビジネスへも注力、海外を含め販路を拡大させる方針。
さらに、生成AIをはじめ先端技術の積極活用・DX強化により、グループのコンテンツ制作力・開発力・展開力を飛躍的に向上させることを掲げ、映像エフェクトの高度化、コンテンツ価値の多角的なデータ解析やマーケティング強化、プロセス効率化の実現を目指すとしている。