フジ社長 SBI北尾氏と「敵対するつもりはない」 新取締役候補は「改革プランを実行するための最適」

2025年5月16日(金)18時23分 スポーツニッポン

 フジテレビの親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)の定例取締役会が16日、東京・台場の同局で行われた。取締役会後に清水賢治社長が囲み取材を行い、新取締役候補にSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長を入れなかったことに言及した。

 この日新たに取締役候補として発表されたのは、ファミリーマート元社長の澤田貴司氏、元森ビル取締役専務執行役員CFOの堀内勉氏、フジテレビの柳敦史執行役員、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業の花田さおり氏の4人。大株主の米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」は北尾氏ら12人を株主提案していたが、含まれなかった。

 清水氏は「株主提案の候補者の皆様は一部の候補者を除いて当社の取締役による個別面談に応じていただきました。それぞれ特有の知見と実績をお持ちの優れた方々であり、フジテレビの再生に対して強い思いをお持ちであることが確認できました。当社取締役会として敬意と感謝の意を表します」とした上で、「取締役会における真摯な検討の結果、会社提案の候補者が最適であり、さらに望ましい取締役会の規模を考慮すると取締役会の数を増やすことは適切ではないと判断しました」と話した。

 北尾氏が「敵対するとしたら、私も徹底的に勝負します」と発言していた。北尾氏と対立する覚悟を問われると、清水氏は「取締役会の候補に入れなかったことで北尾さんと敵対するつもりはない」と説明。「北尾さんがおっしゃっていることも拝聴しましたし、実績も含めて極めて尊敬すべき方だと思っています。ただ、我々としては、我々の考え方で進めてきた改革プラン、そしてそれを実行するための最適の候補者の構成などを既に進めておりましたので、この取締役会の構成が最適であると判断したまでです」と述べた。

スポーツニッポン

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