フジ清水社長、番組の質落とさず利益確保へ「あらゆる策を」 CM大幅減は7月頭まで見込む
2025年5月16日(金)19時21分 マイナビニュース
フジテレビの清水賢治社長が16日、東京・台場の同局で取材に応じ、今後の業績見通しなどについて説明した。
同日発表されたフジテレビの24年度決算は、1月から多くのスポンサーがCMの差し止めを行っていることにより、売上高2,141億円(前年比10.1%減)、営業赤字140億円、経常赤字136億円、最終赤字328億円という厳しい業績に。
25年度の放送収入は、前年比20.6%減の983億円と見込んでおり、清水社長は「第1四半期(4〜6月)の見通しはかなり下方修正しました。7月の頭あたりまで影響がかなり濃く出るだろうと。下期の段階である程度(スポンサーが)戻ってくるだろうという読みで算出しています」と説明した。
5月12日時点で、1月の問題発生後からの取引社は、累計160社以上。4月末時点で140社以上だったことから、営業局の担当者は「少しずつですが、取引先が増えているという状況です」とした。
厳しい状況がまだ続く見通しにある中で、清水社長は「CMが少ない中で番組を作り続けて流し続けていますが、ここの質はなかなか落としにくい。スポンサーが戻ってくるときに質が落ちていると、CMのセールスに響いてしまいます。そういう中で(利益を確保するための)あらゆる策を講じるべきだと思っていますので、様々な選択肢を検討しています」と述べた。