フジ社長 フジHD新取締役のダルトン案“拒否”理由を説明「会社提案の候補者が最適」
2025年5月16日(金)18時1分 スポーツニッポン
フジテレビの親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)の定例取締役会が16日、東京・台場の同局で行われた。取締役会後に清水賢治社長が囲み取材を行い、新取締役候補の4人に言及した。
この日新たに取締役候補として発表されたのは、ファミリーマート元社長の澤田貴司氏、元森ビル取締役専務執行役員CFOの堀内勉氏、フジテレビの柳敦史執行役員、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業の花田さおり氏の4人。大株主の米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」はSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長ら12人を株主提案していたが、含まれなかった。
清水氏は「本日取締役会で議論し、候補者を選定しました」と報告。「株主提案の候補者の皆様は一部の候補者を除いて当社の取締役による個別面談に応じていただきました。それぞれ特有の知見と実績をお持ちの優れた方々であり、フジテレビの再生に対して強い思いをお持ちであることが確認できました。当社取締役会として敬意と感謝の意を表します」とした上で、「取締役会における真摯な検討の結果、会社提案の候補者が最適であり、さらに望ましい取締役会の規模を考慮すると取締役会の数を増やすことは適切ではないと判断しました」と話した。
「したがって株主提案の候補者に関しては当社取締役会は反対することを決議しました」と明かした。