フジ社長 新取締役会のファミマ元社長の“経営のやり方”は「現場を徹底的に知ること」
2025年5月16日(金)18時38分 スポーツニッポン
フジテレビの親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)の定例取締役会が16日、東京・台場の同局で行われ、新取締役候補の4人を発表した。取締役会後にフジテレビの清水賢治社長は囲み取材に応じ、新取締役候補の1人のファミリーマート元社長の澤田貴司氏の選定理由に言及した。
この日新たに取締役候補として発表されたのは、澤田氏、元森ビル取締役専務執行役員CFOの堀内勉氏、フジテレビの柳敦史執行役員、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業の花田さおり氏の4人。大株主の米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」はSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長ら12人を株主提案していたが、含まれなかった。
小売業を中心に活動していた澤田氏にどのような役割を期待しているかを聞かれると、清水氏は「澤田さんの経験は小売業。ファーストリテイリングのユニクロの創業の頃にも参加されていますし、ファミリーマートの社長、会長をを長く務め上げられた方。非常に経験が豊かな方だと思います」と述べた上で、「澤田さんの経営者としてのやり方は現場を徹底的に知ること。現場にまず入ってみること。あの人のそのやり方を経営に生かすんだというやり方。極めて実行力のある行動力のある方だなと思いました」と評価した。
「フジテレビがこのような事案を起こしている中で、現場が不安がって社内がガタつく場合が多い。澤田さんの経験はものすごく私にとっては役に立っています」と話した。
また、「ファミリーマートははお客様との一番の接点がある」とし、「我々もコンテンツを通じてお客様と接点を持つ。マーケティングの考え方でけっこう近いとこがあるのかな」と推察。「非常にいいアドバイスをしていただけると期待しています」と述べた。