桂吉弥「彦八まつり」でラジオ、トークショーなど大忙し
2025年5月17日(土)13時22分 スポーツニッポン
上方落語のイベント「第32回彦八まつり」が17日、生国魂神社(大阪市天王寺区)で開幕。実行委員長を務めた桂吉弥(54)はラジオ、トークショー、落語会など大忙しの1日となった。
生国魂神社に上方落語の祖と言われる米澤彦八の碑を建立した事が始まりという年に一度のお祭り。吉弥は午前10時から生国魂神社の境内のど真ん中でABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開!!」(土曜前10・00)に生出演。合間に特設舞台で開会宣言をするはずだった。だが、土砂降りの雨の中、機材持ち込みに手間取ってスタートは50分遅れ。雨がピタリとやんで上方落語協会会長・笑福亭仁智(72)が代理で「第32回彦八まつり、開幕します」と高らかに宣言。その5分後にラジオの生放送を抜けて登壇した吉弥も「私は晴れ男です。開幕します」と声高に叫んだ。
正午までのラジオが終了するまでに「彦八まつり」のイベント「文枝×吉弥トークショー」に出演。大先輩である桂文枝(81)とトークで沸かせた。「文枝師匠がなぜ噺家になったのかとか、どうしてラジオの仕事についたのかなど、メチャクチャ楽しい話でした」と吉弥もニンマリ。「枝雀、春蝶、仁鶴と大御所がいる中で、なぜ創作落語の道を選んだのかを聞きたかったけど、その話の前にトークショーが終わってしまった」と残念がっていた。
イベント直後に新幹線で京都へ。「第13回上七軒落語会 南光米団治吉弥三人会」に出演。上七軒芸舞妓の艶やかな踊りの後に1席を披露し、大阪へUターンした。生国魂神社の野外ステージで「ちりとてちん徒然亭 彦八まつりスペシャルトークショウ」に登場。NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」(07年)で落語家・徒然亭草原として共演した青木崇高(徒然亭草々)、茂山宗彦(徒然亭小草若)、加藤虎ノ介(徒然亭四草)の3人とトーク。当時の撮影秘話や、兄弟弟子4人の師匠である徒然亭草若を演じた渡瀬恒彦さんが「最初、怖かった」と吉弥が明かし、青木は「叩かれてコンタクトレンズが飛んでいった」と今だから話せるエピソードを披露した。
3人との再会に「楽しかった」と吉弥。「初日からたくさんの方に来ていただいて感謝してます。雨も上がって大成功でした」。境内を忙しく歩き回る時もファンからの写真撮影やサインの求めに応じるなど、超多忙の1日となった。