『1秒先の彼女』公開記念!チェン・ユーシュン初期の青春映画『熱帯魚』『ラブ ゴーゴー』上映

2021年5月18日(火)16時20分 シネマカフェ

『熱帯魚』 (C)Central Pictures Corporation

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90年代台湾映画界において、エドワード・ヤンやホウ・シャオシェンとは一線を画す台湾新世代の“異端児”として注目を集めたチェン・ユーシュン。最新作『1秒先の彼女』公開を記念し、彼の初期2作『熱帯魚』『ラブ ゴーゴー』の上映が決定した。



いつまでも色褪せない!90年代台湾を感じる、ポップで瑞々しい青春映画の傑作

類まれなる色彩感覚とユーモアセンス、そして叙情豊かな物語で描き出す、チェン・ユーシュン監督の唯一無二の世界観。独特のタッチで瑞々しい青春模様を描いた『熱帯魚』(95)、『ラブ ゴーゴー』(97)は若い世代から多くの共感を獲得。当時の日本でも熱狂的な人気を誇り、華々しいデビューを飾るが、チェン・ユーシュン監督はその2作品を残してしばらく映画製作から離れてしまう。


作品のその輝きはいまなお色褪せることなく、日本でもデジタルリストア版が上映され、再評価を高めている。その後、CM業界に活躍の場を移していたが、16年ぶりに本格的に映画製作に復帰。長編復帰3作目となる『1秒先の彼女』は、20年前から温めていた脚本を基に撮りあげた作品。


それは、人よりワンテンポ早い彼女の消えたバレンタインをめぐる物語と、ワンテンポ遅い彼のもうひとつの物語。愛すべきはみ出し者たちをユーモアと優しさ溢れる眼差しで描いてきたチェン・ユーシュン監督の原点回帰にして、第57回金馬奨(台湾アカデミー賞)では最多5冠(作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、視覚効果賞)に輝いた。

『熱帯魚』(95)

受験戦争にまったくなじめない夢見がちな台北の少年。そんな少年をなりゆきで誘拐してしまった、超田舎な一家の、これまた一風変わった面々。誘拐報道がヒートアップする台北がまるで別世界のように、少年は連れ去られた南部の漁村で、白日夢のような不思議な時間を過ごし、そして謎めいた少女と遭遇する。はたして彼は、無事に(?)台北へ戻り、そして高校受験に間に合うことができるのだろうか——。

『ラブ ゴーゴー』(97)


ケーキ職人の冴えないアラサー男子、アシェン。アシェンのアパートに同居する食欲旺盛なリリー。アシェンが小学生のときの初恋の君リーホア、セールスには100%向かない内気な痴漢撃退グッズセールスマン、アソン——。どこにでもいそうな、でもどこか冴えない若者たちが紡ぐ物語。一目見たら忘れられない超個性的なキャストたちが奏でる、絡みあった3つの恋模様に注目。

『1秒先の彼女』は6月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。

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