“帽子の話”で和んだのも束の間…釜次(吉田鋼太郎)の絶叫に舞台出身の本気がさく裂「明日が来るのがつらい」【あんぱん第37回レビュー】
2025年5月20日(火)18時0分 ダイヤモンドオンライン
“帽子の話”で和んだのも束の間…釜次(吉田鋼太郎)の絶叫に舞台出身の本気がさく裂「明日が来るのがつらい」【あんぱん第37回レビュー】
『あんぱん』第37回より 写真提供:NHK
日本人の朝のはじまりに寄り添ってきた朝ドラこと連続テレビ小説。その歴史は1961年から64年間にも及びます。毎日、15分、泣いたり笑ったり憤ったり、ドラマの登場人物のエネルギーが朝ご飯のようになる。そんな朝ドラを毎週月から金曜までチェックし、当日の感想や情報をお届けします。朝ドラに関する著書を2冊上梓し、レビューを10年続けてきた著者による「見なくてもわかる、読んだらもっとドラマが見たくなる」そんな連載です。本日は、第37回(2025年5月20日放送)の「あんぱん」レビューです。(ライター 木俣 冬)
こじゃんとやってくるのぶの見合い話
「朝田のぶ(今田美桜)、人生初のお見合いです」(語り:林田理沙)
のぶのもとに続々やってくる見合い話。のぶは結婚する気がなったが、あるとき、亡くなった父・結太郎(加瀬亮)と船で親交があったという若松次郎(中島歩)の母・節子(神野美鈴)がわざわざ訪ねて来た。
「結太郎が引き合わせてくれた縁談じゃ」と釜次(吉田鋼太郎)は真剣。
節子の夫が船の機関長で結太郎と船に同乗し、のぶは「はちきんおのぶ」と呼ばれるほどの強い女性だと聞いていて、自分の息子が船乗りになった場合はのぶを嫁に欲しいと話をしていたという。船乗りの妻には気丈な人物が好まれるのだ。
のぶはそれを聞いて、結婚する気はないものの父の話を聞きたいと思って、ひとまず見合いをすることにする。
船の機関士をやっているという次郎は見合い写真を見るとなかなかの男前である。父が機関長ということは家柄もいいのだろう。