谷口キヨコ 大阪・関西万博で“世界”にアピール 親孝行できたかな―

2025年5月20日(火)17時9分 スポーツニッポン

 【谷口キヨコのごきげん!?SOLOライフ】大阪・関西万博に、ついに行ってきました〜。いや、これ「ついに」なのかな「やっと」なのかな、それとも「もう」なのかな…。5月下旬時点における世間の万博体験値?ってどのくらいなのか分かりませんが…とにかく行ったんですよ、万博。仕事なんですけどね〜。正直、仕事じゃなかったら万博に行ったかしら…と思う節のあるワタシ。結果、仕事があって万博に行けてよかったです。

 楽しかったし、感動もあったし。丸4日間行ってましたが、入ったパビリオンはたった一つ『アラブ首長国連邦館』。だって並ばなくてスルーっと入れたんだもーん!そういえば1970年の万博のときも両親に連れていってもらって、どこもかしこも入れなくて誰も並んでいなかった『サウジアラビア館』に入ったことだけは覚えている。つまり並んだりするのは苦手な家族ってわけです。サウジアラビア館の前で、そんなに嬉しそうでもない顔の三人が並んでいる写真があります…。55年の時を経て、ワタシって意外と中東とご縁があるのかしら、と思ったりして自分の行動を正当化してみたりもする。

 父は三菱電機に勤めていたので前日まで「三菱未来館を見せてやる!」と意気込んでいたけど、なぜかそこには入らなかった…。いや、入れなかったのだろう…。三菱グループという巨大な組織の中で単なる一社員の父が顔パスで入れるわけもなく…。例え社員証を持っていても…とにかく、切なくなるからそんなことはもうよい(涙)。

 そんな甘酸っぱい、いや酸っぱいだけの思い出の万博で、21世紀、今度は私が仕事をする。大阪で万博があると知ったときから「何か仕事できたらよいなぁ」とは思っていたけれど、本当に大きな仕事ができたことは、無事にその仕事を終えた今の私にとって、本気で幸せなことで、この仕事をしていてよかった、と思います。

 そういえば、「親孝行した」と思えることって、私にはほぼありません。極端に言えば、「悲しませてない」日常を送っていることが、これまでしてきた最大の親孝行かもしれない(もちろん、悲しませたことも多々あったけど…)。そんなに喜ばせてないけど、悲しませてない、このぐらいのかんじでしょうか。

 父は亡くなっているので、ふと思うときがあります。「今日の私の仕事をしている姿を見て、きっとお父ちゃんは喜んでくれてるやろう」と。万博の仕事もきっとそうやろうな。私はそのイベントの主役でなはい司会者という立場やけど、万博という晴れの舞台に立った私をきっと父は誇らしく思ってくれてるだろう、と。

 「お父ちゃん、令和の万博で司会したよ。三菱未来館もあるんやで。今回も入れてないけどね」。

スポーツニッポン

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