橋幸夫が診断を受けた「アルツハイマー型認知症」進行すると記憶障害、日常生活も困難に 蛭子能収も闘病中
2025年5月20日(火)14時18分 スポーツニッポン
テレビCMなどでおなじみの通販会社「夢グループ」は20日、所属する歌手の橋幸夫(82)が「アルツハイマー型認知症」の診断を受けたと発表した。
認知症の原因として最も一般的で、約7割を占める「アルツハイマー型認知症」は、「アルツハイマー病」とも言われる。脳内で異常なタンパク質が蓄積することで神経細胞萎縮を引き起こし、記憶力や認知機能が徐々に低下していくもの。初期症状はもの忘れなどで、進行すると記憶障害や夜間せん妄の症状が現れて日常生活が困難となる。
最も大きな危険因子は加齢。40歳代以降の広い年代で発病し、特に65歳以上に多い。ただ、若い人にみられることもある。患者の約半数が発症から2〜8年で寝たきりとなり、発症から死亡に至るまでの平均期間は約8〜10年といわれている。
認知症には、脳梗塞や脳出血などの脳血管の病気による「脳血管性認知症」、多様な症状が現れる「レビー小体型認知症」、前頭葉および側頭葉の神経細胞が減少することで発症する「前頭側頭型認知症」などがあり、さまざまな疾患が原因で発症すると言われている。
漫画家、タレント・蛭子能収は2020年に「レビー小体型認知症」と「アルツハイマー型認知症」を併発していることを公表。海外では、22年に俳優業を引退した、米アクション映画「ダイ・ハード」シリーズの主人公ジョン・マクレーン役などで知られるブルース・ウィリスも「前頭側頭型認知症」であることを家族が公表した。蛭子は、2020年7月に健康バラエティー番組で診断されたことを公表し、病気と向き合う姿を発信し続けている。