中等度の認知症公表 橋幸夫 同じことを何回も...昨夏から“異変” 数日前には「頭の中が分からなく」

2025年5月20日(火)14時24分 スポーツニッポン

 テレビCMなどでおなじみの通販会社「夢グループ」は20日、所属する歌手の橋幸夫(82)が「アルツハイマー型認知症」の診断を受けたと発表した。石田重廣社長が都内で記者会見を行った。

 会見で公開された診断書によると、22年に12月に軽度のアルツハイマー型認知症と診断された。その後失見当識が進行し、昨年12月に中等度のアルツハイマー型認知症と診断されたという。また、「陳旧性脳梗塞」も明らかにした。

 石田氏が橋の変化に気づいたのは昨年夏頃。スタッフから「橋さんの言葉がおかしい。同じことを何回も言う」という声が上がるようになったという。石田氏は「自分が初めて“え?”って思ったのは去年の8月、9月くらいから。夢グループの20周年ライブを考えた。橋さんがそのような状態である以上、一緒に仕事をすることで、橋さんの現状を自分で見てみたいと思った。同じステージに立った。“社長、今日は20周年おめでとうございます!”と橋さんは言いました。10秒も経たないうちに、また“社長、20周年おめでとうございます!”と言って…」と“異変”に気づいたきっかけを話した。

 今年1月からは歌を忘れるようになったという。石田氏は「橋さんにとって一番つらかったのは、自分が同じ話を繰り返すことでお客様が笑うことでした。“もう聞いたよ”という感じで。橋さんは真面目に話しているから、“お客様は何がおかしくて笑ってるんだ!”となることもありました」と明かした。

 2月に橋の妻に橋の症状について相談。「アルツハイマー型認知症」と診断された診断書を確認したという。

 石田氏は「3、4日前大阪公演の時に本人は3曲とも歌えなかったんです。お客様もおかしいなって雰囲気になりました」と橋の現在の病状を語った。コンサートの昼の部終了後、橋から「俺頭の中がさっぱり分からなくなっちゃうんだ。みんなに迷惑をかけてるなら休む」と休養の打診を受けたという。最終的には医師の助言もあり、休養はしないことにしたという。

 石田氏は「仕事をしたいという気持ちがある以上仕事をしたいという気持ちがある以上は僕は応援します」とサポートを誓った。

 橋は自身80歳の誕生日となる2023年5月3日に一度、歌手活動を引退。ファンから活動再開を願う声を受け、2024年4月15日に歌手として復帰することを発表していた。

スポーツニッポン

「認知症」をもっと詳しく

「認知症」のニュース

「認知症」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ