「少しでも堺さんの中学時代としてふさわしく」16歳俳優の役づくりに堺雅人感激「素晴らしい」
2025年5月22日(木)16時31分 スポーツニッポン
俳優の坂本愛登(16)が22日に都内で行われた、堺雅人主演映画「平場の月」(11月14日公開、監督土井裕泰)の製作報告会見に出席。堺から称賛される場面があった。
大ヒットした同名小説が原作の本作。中学時代の初恋相手同士である男女が再会し惹かれ合う、リアルで切ない初恋から紡がれたラブストーリーを描く。
坂本は、妻と別れ地元の印刷会社に再就職し、平穏な生活を送る青砥健将の少年時代を演じた。
監督からの指示を求めず「自分の中で脚本と小説を読んで生まれた青戸」を現場で表現。「そこからそのシーンの青戸の感情などを話していく感じ」で唯一無二の役を作り上げた。
大人気俳優である堺と同じ役を演じることは大きな喜びも「どうしようかな」と戸惑いもあったようだ。役と作品の一体感を最大限表現するため、過去に堺が出演した作品全てを鑑賞して勉強。「とにかく堺さんの作品をたくさん見て、少しでも堺さんの中学時代としてふさわしくなれればいいな」と思い役づくり。ただ、堺の演技を真似するだけでは「大人っぽくなってしまう部分があった」ため、「ふんわり自分の中で、なにか感じられたら良いなという感覚」だったという。
献身的に役と向き合う坂本の姿勢に堺も「素晴らしいとおもいました」と感嘆。「光栄でしたし、うれしかったです」とほほえんだ。
「DESTINY鎌倉ものがたり」(2017年、監督山崎貴)以来8年ぶりの映画主演、現代劇ラブストーリー初主演となる。この日、共演の井川遥、中村ゆり、でんでん、吉瀬美智子、坂元愛登、一色香澄、土井裕泰監督も登壇した。