78歳の寺尾聰 昨年春、体調崩し「もう仕事やめようかな...」 “弟”佐藤浩市サプライズ登場に感無量
2025年5月23日(金)15時44分 スポーツニッポン
俳優の寺尾聰(78)が23日に都内で行われた、松坂桃李とダブル主演映画「父と僕の終わらない歌」(監督小泉徳宏)の公開初日舞台あいさつに出席。78歳の誕生日をサプライズで祝福され、喜びを語った。
5月18日は、寺尾78歳の誕生日。突然、寺尾と親交が深く、同作にも友情出演している俳優の佐藤浩市がシークレットゲストとして花束を持って登場。サプライズで祝福を受けた寺尾は、佐藤と熱い抱擁を交わすと「芸能界で、血はつながってないんですけど、僕の弟のようにしてずっと生きてきました。共演する機会は少ないんですけど、親の代からの付き合いで、親父同士もそういう関係で…」と関係性を説明。
過去に、向かい合っての芝居はした事がなく「今回、生まれて初めて彼と向かい合って芝居をしました。本当にうれしかったのと、今日も腰を抜かしそうなぐらい、声が出ないぐらい驚いています…」と声を震わせた。
また、キャスト陣からもサプライズで世界にひとつしかないレコードのプレゼント。裏面にはキャスト陣からの直筆メッセージやサインもつづられていて、「うれしいな〜!限定版!」と喜びをかみしめた。
佐藤から「元気そうで安心しました」と体調を気にされると「最近、ようやく体の調子が少しずつ戻ってきた」と寺尾。「去年の春頃、正直あんまり具合が良くない状態だった」という。
同作に出演しているディーン・フジオカに出演依頼したときは、「これが最後の作品でもう仕事やめようかなと内心…頭によぎったことがあった」と話したが、「これから、また頑張れるという状態に戻りました」と最後は笑顔を見せた。
同作は、アルツハイマー型認知症を患いながら80歳にして英国史上最高齢でCDデビューを果たした男性と、その息子の実話の舞台を日本・横浜に移し、人間ドラマを描いた。