玉鷲が歴代10位、寺尾の通算勝星数860に並ぶ 初土俵からの連続出場が歴代1位の鉄人

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　◇大相撲夏場所13日目（2025年5月23日　両国国技館）

　東前頭3枚目・玉鷲（40＝片男波部屋）が西前頭5枚目・千代翔馬（33＝九重部屋）を押し出し、5勝目を挙げるとともに通算勝星数を歴代10位タイの860へ乗せた。一昨年12月に60歳で亡くなった元関脇・寺尾に並び、「ありがとうございます。感謝してます。記録はみんなが探してくれる」と淡々と語った。昨年秋場所で初土俵からの連続出場が歴代1位になった鉄人が、新たな勲章を手にした。

　寺尾との記憶としては「すごくお世話になった。“元気？”“頑張ってね”と会う度に声を掛けてもらった」。そう思い出を語ると、「記録で同じになったんだから中味も（追い付きたい）」と一層、相撲内容でも盛り上げていく意欲を語った。

　この日、自身の付け人で東幕下3枚目の大辻が7戦全勝で幕下優勝した。名古屋場所（7月13日初日、IGアリーナ）では春場所以来の十両へ再昇進する。

　「1場所で上がるのが大事。いい経験をした」。玉鷲が奮起を称えると、「（自分が）弱くなる前に、早く対戦したい」とさらなるハッパを掛けた。