歌手の久保浩さん死去 78歳 脳出血による衰弱のため 「霧の中の少女」「十九の春」などヒット曲多数
2025年5月28日（水）11時15分 スポーツニッポン
歌手の久保浩（くぼ・ひろし、本名久保正憲＝くぼ・まさのり）さんが4月16日12時01分に脳出血による衰弱のため、岡山市の病院で78歳で亡くなっていたことが分かった。日本歌手協会が28日に発表した。告別式は4月18日に遺族の意向により、家族葬にて執り行われた。喪主は長男・知也（ともや）さん。
1946年11月1日、福岡県北九州市出身。青春歌謡ブームの1964年、作曲家、吉田正の門下として、ビクターレコードから「霧の中の少女」でデビュー。甘く端正なルックス、低音で清潔感のある歌声で、橋幸夫、三田明に続いて“吉田学校”の青春歌手として人気を上げた。名づけ親は鶴田浩二で、浩二の「浩」をとって久保浩に。その後「白百合悲し君に似て」「哀愁の街に霧が降る」「十九の春」などのヒット曲を出した。
2016年に脳出血を発症。その後復帰を果たすも、2024年に再発。療養生活を送っていた。
6月10日のBSテレ東「プレイバック日本歌手協会歌謡祭」（後5・56分）では、2014年11月に開催された「第41回歌謡祭」で「霧の中の少女」を歌った在りし日の姿が放送される。
また、同月5日、東京・文京シビックホール大ホールで開かれる「日本歌手協会夏まつり唄まつり2025」では、長年親交のあった三田明が久保さんを偲んで、急きょ「霧の中の少女」を歌うことが決定している。
