『エルヴィス』注目俳優オースティン・バトラー、役作りの意外な秘訣は“彼の生声”だった

2022年6月26日(日)12時0分 シネマカフェ

『エルヴィス』(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

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世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの知られざる物語を、『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が映画化した『エルヴィス』。主演のオースティン・バトラーが、役作りの際に役に立ったと語るエルヴィスの生声が収められた極めて貴重な音声資料について明かした。




エルヴィス・プレスリーという時代のアイコンともいえる偉大なスターを演じることは、役を射止めたオースティンにとって、とてつもないプレッシャーとの戦いの始まりだった。その重圧をはねのけ、役を深く追求するためにオースティンはまずエルヴィスに関する膨大な資料を読み解くことから始めたという。

その過程の中で、オースティンは意外なものを発見したようで、「とても珍しいもので、彼の電話中の会話を録音したものもありました。彼のガールフレンドの1人、アニタ・ウッドとの会話です。彼女がエルヴィスに電話をして、彼女が浮気をしてる! と彼を責めるのです。そしてそんな彼女にエルヴィスは浮気を否定するんです。これはとても貴重な情報になりました」と明かし、後の妻プリシラと付き合う以前に恋仲だったアニタ・ウッドとの修羅場を録音したものが存在したという。

その録音は役作りに腐心していたオースティンにとっては貴重なものになったよう。「彼のとても人間的な部分を聴くことができました。それは僕にとってはとても重要なカギとなりました。なぜなら、人はインタビューされていることを知っている時は、インタビュー用の顔になりますが、ガールフレンドや、自分の両親などと一緒にいる時は、また違った顔を覗かせる。だからエルヴィスの様々な人間性を知ることができたのは、役作りにとても活かすことができました」とオースティンは語った。

こうして様々な“エルヴィスの顔”を知り、できるだけプライベートにまで踏み込んだオースティンのアプローチは、完璧なエルヴィス役として結実する。監督のバズ・ラーマンは、「この映画が成功したかどうかは、お客様が判断をすることですが、これだけは、はっきり言いきれます」と前置きをしながら、「オースティンは、この映画を観てくれた人々全員が彼を愛してしまうようなレベルまで、エルヴィス・プレスリーを人間味あふれる人物に仕立て上げました」とオースティンの役作りを絶賛している。

『エルヴィス』は7月1日(金)より全国にて公開。

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