「粤港澳大湾区」初、企業保有のTIR越境輸送トラックが出発―中国
2025年4月3日(木)15時20分 Record China
深セン市でスマート電子製品を満載した地元企業所有のTIR適用トラックがカザフスタンのアルマトイに向けて出発しました。
深セン市交通運輸局によると3月31日午前、深セン市でスマート電子製品を満載した地元企業所有のTIR(国際道路輸送に関する国際条約に基づく貨物輸送通関の簡便化制度)適用トラックがカザフスタンのアルマトイに向けて出発しました。「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」からの初めての、地元企業が所有するTIR適用車両による越境貨物輸送の実現でした。
紹介によると、TIRシステムとは国連の国際道路輸送条約に基づく国際高速道路輸送システムで、物品の越境輸送分野確立された世界的な通関円滑化システムです。TIRシステム通関手続きの簡素化により通関効率を向上させ、多国間貿易や国際輸送の円滑化と安全性を促進することが目的で、輸送車両は「1回の申告」と「1通の証明」だけで、最終目的地まで行けるという便利なメカニズムです。TIRにより深センからアルマトイまでの道路輸送が6日間に短縮され、所要時間は鉄道の半分、価格は空輸の4分の1になりました。欧州までに行く場合、TIRにより時間効率とコストの間に最適なバランスが実現します。TIRを利用した道路輸送は空輸に比べれば遅いのですが、輸送費用は大幅に低減されます。また、輸送日数は海運では45日間、鉄道30日間ですが、TIR利用の道路輸送ではわずか15日間で、価格は鉄道輸送とほぼ同等です。(提供/CRI)