トランプ氏日米関税交渉「合意に非常に近づいている」2度目の“交渉カード”に「大豆・トウモロコシ」が浮上アメリカ産輸入拡大を検討 自民幹事長も理解示す【news23】
2025年4月26日(土)14時12分 TBS NEWS DIG
25日、トランプ大統領は「日本とはとてもうまくやっている。我々は合意に非常に近づいている」と述べました。
トランプ氏関税交渉「軍事は別に」国名は触れず
世界経済を混乱させているトランプ大統領。24日、関税交渉を軍事と分けて議論する考えを示しました。
トランプ大統領(24日)
「我々が事実上、他国の軍事の面倒を見ているのに貿易では公平に扱わない」
こう不満を示した一方…
トランプ大統領(24日)
「軍事については別に話す。取引に(軍事を)持ち込むつもりはない」
具体的な国名には言及しませんでしたが、日本や韓国などの同盟国を念頭に置いている可能性があります。
トランプ氏はこれまで在日米軍の費用負担が少ないと主張。日本側は防衛費問題が“関税交渉の材料”にされることを警戒してきました。
その2回目の関税交渉に臨む赤沢大臣は…
赤沢亮正経済再生担当大臣(25日)
「必ず日米双方にとって良いウィンウィンの形になるような合意を目指します。アメリカ側としてはどうやったらそれに乗ってくれるのかという話を我々はしようと思っています」
大豆・トウモロコシ交渉カードに?自民幹事長も容認
今、“交渉カード”として浮上しているのが「大豆」と「トウモロコシ」です。
アメリカ産の大豆は輸出の半数以上を中国が占めていますが、米中の貿易摩擦の影響で行き場を失っています。
その受け皿として、日本が輸入を引き受けることでアメリカへの貢献をアピールする狙いです。
さらに、トウモロコシの輸入拡大も交渉カードの候補の一つです。
この大豆とトウモロコシについて、農水族の代表格、自民党の森山幹事長はアメリカ産の“輸入を拡大する案”に理解を示しました。
自民党森山裕幹事長(25日)
「トウモロコシは、残念ながら我が国では生産が追いついていない。大豆も我が国は輸入に頼っておりますし、クリーンエネルギーとして使える用途を求めていくことで協力ができる」
こうしたなか、アメリカのトランプ大統領は、日本との関税交渉について「合意に非常に近づいている」と発言しました。
トランプ大統領(25日)
「日本とはとてもうまくやっている。我々は合意に非常に近づいている」
ただ、トランプ大統領は17日には日本との関税交渉について「我々は急いでいない」と話していたほか、石破総理も慎重に交渉を進めていく姿勢を示していて、トランプ氏の今回の発言に具体的な根拠があるのかは明らかではありません。