トランプ氏「仕上げを行うべきだ」…プーチン氏と特使が4回目の会談
2025年4月26日(土)10時56分 読売新聞
プーチン大統領と米国のスティーブン・ウィトコフ中東担当特使(25日)=AP
タス通信によると、ロシアのユーリー・ウシャコフ大統領補佐官(外交担当)は25日、モスクワで同日開かれたプーチン大統領と米国のスティーブン・ウィトコフ中東担当特使の会談で、ロシアとウクライナによる直接交渉の再開の可能性を議論したと明らかにした。
プーチン氏とウィトコフ氏の会談は4回目。露側は、ウシャコフ氏と米国との経済協力を担当するロシア直接投資基金のキリル・ドミトリエフ総裁が同席した。ウシャコフ氏は3時間にわたる会談が「建設的だった」と評価。米露の立場を緊密にしたとして、対話を継続する考えを示した。
ロシアとウクライナの直接交渉が実現すれば、トルコの仲介で2022年3月にイスタンブールで実施して以来となる。ただ、プーチン氏は、ウクライナがロシアによる侵略に伴い大統領選を延期していることを理由に、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領に正統性がないと主張し、ゼレンスキー氏との直接交渉には否定的だったという。
一方、米国のトランプ大統領は25日、自身のSNSで、「両国は合意にとても近づいている。非常に高いレベルで会談し、『仕上げ』を行うべきだ。主要な点はほとんどは合意されている」と主張した。