コンクラーベ初日は新教皇決まらず、システィナ礼拝堂の煙突から黒い煙…2日目以降は1日4回投票
2025年5月8日(木)9時32分 読売新聞
7日、バチカンで、システィナ礼拝堂の煙突から出る黒い煙=ロイター
【バチカン市国=船越翔、ローマ=倉茂由美子】カトリック教会の新たなローマ教皇を選ぶ教皇選出会議(コンクラーベ)が7日、バチカンのシスティナ礼拝堂で始まり、1回目の投票が行われた。ローマ教皇庁によると、出席する枢機卿133人の票のうち、3分の2以上を得票した候補はおらず、新教皇選出は8日以降に持ち越された。
枢機卿らは7日夕に礼拝堂内に入って「秘密保持」の宣誓を行い、礼拝堂の扉が閉められた密室状態で投票を開始。約3時間後の同日夜、礼拝堂の煙突からは、新教皇が決まらなかったことを示す黒い煙が上がった。
礼拝堂近くのサンピエトロ広場では、新教皇が決まったことを知らせる白い煙を見ようと、大勢の信徒や観光客たちが集まっていたが、黒い煙が上がると、ため息が漏れた。
ベルリンから訪れた大学職員のフェリックス・ユングさん(32)は「新たな教皇を見ることができなかったのは残念だが、明日(8日)以降に決まることを楽しみにしている。新教皇には平和の実現に向けた役割を期待したい」と話していた。2日目の8日からは、午前と午後に各2回の投票が行われる。教皇フランシスコが選ばれた前回2013年は、2日目の5回目の投票で決まった。