ガザの１００万人、リビアに移住させる計画…トランプ政権が検討と報道

2025年5月17日（土）17時19分　読売新聞

　【ワシントン＝阿部真司】米ＮＢＣニュースは１６日、トランプ政権がパレスチナ自治区ガザからリビアに住民を最大１００万人移住させる計画を検討していると報じた。実現のハードルは極めて高そうだ。

　報道によると、トランプ政権はリビア側と真剣に協議を進めている。ガザの住民を受け入れる見返りに、これまでリビアに制裁として科していた数十億ドルの資金凍結を解除する可能性があるという。協議内容はイスラエル側に伝えているとされる。

　リビアでは２０１１年のカダフィ独裁政権崩壊後、様々な勢力の抗争が続いている。ＮＢＣは計画の実施時期など詳細は不明とする一方、「莫大（ばくだい）な費用がかかる」と課題を指摘した。

　トランプ氏は１５日にカタールで行われた会合でも、ガザについて「米国が関与して真の『自由地帯』を実現する」と述べ、米国のガザ所有構想に改めて意欲を示した。

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