カンヌ国際映画祭を反イラン政策に政治利用と主張、イラン外務省がフランスの臨時代理大使に抗議
2025年5月26日(月)18時54分 読売新聞
24日、南仏・カンヌ国際映画祭で、パルムドールを受賞するジャファール・パナヒ監督=AP
【テヘラン=吉形祐司】イラン外務省報道官は26日、フランスの駐イラン臨時代理大使を25日に外務省に呼び、フランスが第78回カンヌ国際映画祭を政治利用して反イラン政策を進めていると抗議したことを明らかにした。抗議の詳細には触れなかったが、「国際イベントを悪用したフランス側の誤った挑発的な発言」が理由と指摘した。
カンヌ国際映画祭では24日、イランのジャファール・パナヒ監督の「シンプル・アクシデント」がコンペティション部門の最高賞パルムドールを受賞した。ジャンノエル・バロ仏外相は受賞について、X(旧ツイッター)に「イランの政権の抑圧への抵抗で、世界中の自由戦士の希望がよみがえった」などと投稿していた。