すき家、みそ汁に「ネズミ」混入の写真が拡散 「当初ホームページ等での公表を控えた」ことを謝罪
2025年3月27日(木)19時33分 ねとらぼ
画像はねとらぼ編集部が撮影 ※該当店舗とは異なります
●Google マップへ書き込まれたクチコミ
物議のきっかけは、1月中旬に同店のGoogle マップへ書き込まれたクチコミでした。該当のクチコミはその様子を収めたとみられる写真を添付し、同店で注文したみそ汁にネズミが混入していたと訴えるもの。SNS上では該当のクチコミが拡散され、波紋を広げていました。
すき家は3月22日、本事案をめぐる報道を受け、公式サイトで謝罪。本事案の発生後すぐに当該店舗を一時閉店し、衛生検査や建物のクラック(ひび割れや亀裂)対策を実施したことや、発生当日に所管の保健所に相談し、その2日後に保健所の現地確認を経て営業を再開したことなど経緯を公表していました。
●「当初ホームページ等での公表を控えた」ことを謝罪
すき家は今回のプレスリリースで、「すき家 鳥取南吉方店において発生したみそ汁への異物(ネズミ)混入につきましては、異物が混入した商品を提供されたお客様はもとより、多くのお客様に対し不安と懸念を与えてしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。
「発生当初に当社がホームページ等での公表を控えたことにより、お客様に不信の念を抱かせる結果となってしまったことについても、重ねてお詫びを申し上げます」と述べています。
●全店舗で商品提供前の目視確認を徹底
また3月22日の謝罪以後、事案が発生から公表にいたるまでの間の同社の対応や異物が混入した具体的な状況について多くの質問が寄せられたとして、同社の対応や対策について公表しました。
すき家によると、1月21日の8時ごろに事案が発生。利用客から指摘を受け、従業員が謝罪したといいます。9時ごろには利用客からの同社への電話、および店舗からの報告を受け、同社本部で事案を把握。11時ごろには当該店舗を一時クローズのうえ、原因調査と清掃作業を開始するとともに、鳥取市保健所に報告してやりとりを開始したということです。
1月31日までには、当該店舗の全従業員に害獣・害虫対策と衛生管理に関する重点教育を完了。2月28日までには同タイプ店舗72店舗で、パッキンの状態確認と交換、その他懸念箇所の修繕を完了したとしています。
なお、現在実施中または今後実施予定の対策としては、「全店舗において、商品提供前の目視確認を徹底」「全店舗の従業員に対する衛生教育の再実施(3月中に完了予定)。以降も、月に1回、定期的に教育を実施」「四半期に一度、全店舗において建物のクラックや隙間などの有無の点検および懸念箇所が確認された場合の修繕を実施」などを挙げています。
●「ひび割れから混入したネズミが侵入した可能性が高い」
異物混入の経路については、「当社が実施した現地調査および店内カメラの映像確認の結果、当該店舗の大型冷蔵庫の扉が店外に面しており、その下部に設置されたゴム製パッキンに生じていたひび割れから混入したネズミが侵入した可能性が高いと結論付けております。また、お椀への混入は、みそ汁の具材を入れたお椀を大型冷蔵庫で一時保管していた間に混入した可能性が高いと考えております」とコメント。
店内カメラの映像および、同社の専門部署(グループ食品安全基準本部)による調査を踏まえて、「当該異物が鍋に混入する様子は確認されませんでした。混入が認められたお椀は1つです」「科学的な視点からも異物が鍋に混入した可能性は著しく低いと考えております」と述べています。