掃除機で角や隙間の掃除がしづらくて悩んでいます。何かコツとかってありますか?【家電のプロが解説】
2025年4月23日(水)21時10分 All About
掃除機をかける際、難しいのが部屋の角や家具の隙間の掃除。コツのようなものはあるのでしょうか。「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が解説します。
「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が解説します。
(今回の質問)
掃除機で角や隙間の掃除がしづらくて悩んでいます。何かコツはありますか?
(回答)
掃除機のヘッドは元々隅や隙間に届きにくい構造なので、ヘッドを外してパイプの先に隙間ノズルを取り付けるしかありません。ただし近年は、隅や隙間に強い掃除機も続々登場しています。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
どうしてもアプローチしきれない場所です
部屋の隅や角は、どうしても掃除機がアプローチしきれない場所といえます。掃除機のヘッドの裏を見れば分かりますが、掃除機の吸込口は一般的にヘッド幅より狭くなっているので、ヘッドを隅に当ててもゴミが吸い込みきれないのです。また、家具などの隙間も、ヘッド幅より狭ければ当然掃除ができません。ヘッドを外し、付属の隙間ノズルに付け替えて掃除するしかないのです。ただ、この一連の作業が面倒で、つい隅や隙間のゴミを見て見ぬふりをしてしまっている人もいるかもしれません。そうならないためには、最初から隅や隙間掃除がしやすい機能が搭載された掃除機を選ぶといいでしょう。
隅の掃除に便利な機能を備えたヘッドも
隅の掃除に便利なのは、「ヘッドの前面やサイドから吸引できる」タイプの掃除機です。掃除機のヘッドの前面部分からも吸引できるように設計されたもの、あるいはサイドに空気の通り道を作り、空気と一緒にゴミが吸い込まれるモデルであれば、隅の掃除がしやすくなり、壁際もヘッドの向きを変えずに掃除できます。そのほか、壁を検知すると吸引力を一時的に大幅に上げ、サイドから吸い込めるモデルもあります。また、隙間にいかにアプローチできるかは、ヘッドの左右の可動域によっても変わってきます。ヘッドの幅が広くて隙間に入らなくても、ヘッドが90度曲がってくれれば狭い隙間に入り込めるためです。可動域が広いものは、テーブルやいすの足回りにもくるくる回り込んでくれるなど小回りが効くので、購入時には店頭で試して確認するようにするとよいでしょう。
簡単にヘッドが外せるモデルも登場
便利なヘッドの機能を挙げていきましたが、そもそも簡単にヘッドが外せれば、隅や隙間にも届きやすくなりますよね。でも、ヘッドを外すのが面倒……という人もいるはず。そんな人におすすめなのが、屈まなくてもヘッドのボタンを足で踏むだけでヘッドがスポッと外れるタイプの掃除機です。パイプの先端に最初からブラシが搭載されているタイプなら、掃き出しながら吸い込むこともできます。また、掃除機を充電台から外すとき、ハンディ部分だけがサッと抜ける機能もあると便利です。コードレススティック掃除機をハンディ状態にして、隅や隙間を掃除する人も多いでしょう。ただし、ハンディ掃除機として使うには、片手でハンディ部分を持ち、もう片方の手でパイプを抜き、パイプを床に置き……と地味に面倒。ハンディ部分だけが抜ける機能があれば、こういったわずらわしさからも解放されます。
この記事の筆者:田中 真紀子
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。
(文:田中 真紀子)